鈴木善幸『セルフトークマネジメント』を読みました。
前に読んだ岸なんとかさんのコーチングの本と同様に、
いい内容でした。
自分の言葉をマネジメントするというのは、大事だと思います。
■コーチが考えるよい質問
1、肯定質問・自責質問
×「この忙しい時期に何で会議ばかりなんだ?」
○「この会議を建設的にあるにはどうしたいいのだろう?」
○「会議自体は変えられないとしても、少なくとも自分がこの会議でストレスを感じないためには何ができるだろう?」
否定質問は周囲の状況に反応しているにすぎないといえます。肯定質問は「対応」です。
2、相手の背景を探る
どんな人と向き合うときにも相手の背景を考え、質問することを意識する。ネガティブなレッテルをはがすために質問する。ふりかえると私は、少ない材料で、相手の性質まで判断したり、ネガティブなレッテルってかなりあります。
「その部下にとって、今、一番つらいことは何だと思いますか?」
「彼にとって忘れられない成功体験は何だと思いますか?」
「二度と思い出したくないような失敗は何でしょう?」
3、視点を変える
時に質問の視点を変えることで新しい出口が見えてくる。
例えば解決困難に見える部下のとの問題があるとする。どう解決するかではなく、コミュニケーション能力が上がるように、コーチングする。
■代表的なネガティブな質問
1、もし〜しなかったら…?
「もし面接に失敗したらどうなるのか?」
不確かなことに対する否定質問・他責質問
2、どうしてこんなことに?
「あれ?こんなはずでは…」
確定した過去に対する否定質問
■セルフトークを減らす
ネガティブなセルフトークは、そもそも発生させない努力が必要である。
・心と体を整える
・ルーチンをつくる、守る
・アイデンティティを正しく理解する
・自分を守るのではなく、相手のことを考える
・期待しない
・他人にはったレッテルをはがす
・未完了を減らす
・感情をジャッジしない
■セルフトークをなくす
「ゾーン」や「フロー」と呼ばれる完全に集中した状態。
ポイントは、結果ではなくプロセス自体を楽しみ目的とすること、できる限り時間の縛りから自由になることである。