作家の時間1

『作家の時間』と『ライティングワークショップ』を再読。

小学校に関しては、
一年生から6年生までたぶんもう実践されています。
この前お会いした方たちは、一年生と3年生で実践していました。ミニ・レッスンのネタや、解説が十分にありそうなので『作家の時間』だけ読めば、すぐに実践ができそうです。好きな題材で、自分のスピードで書くことができます。ある小学校の地域では、文集を作ることを義務付けられています。その場合は、例えば、詩をいつまでに一つは完成しなければならないと条件をつけることもできます。だいたい作家の時間の流れと必要なことがわかったので、実際に自分でも何か書いてみようと思います。作家の時間のミニ・レッスンはさまざま書くための技法を教えるために絵本を使うようです。とりあえず、紹介されている絵本を読みつつ、自分も書きつつ、授業の準備をしていこうと思います。

ライティングワークショップ(作家の時間)
小学校45分授業の場合
①ミニ・レッスン(短い授業)       (5〜10分)
②書く時間とカンファランス        (30分)
③共有の時間               (5〜10分)

ミニ・レッスンでは、子どもたちの現状を鑑みてその時期に子どもたちが必要としている情報、スキル、効果的な書き方などから一つ選んで教えます。

書く時間(流れの具体例)
①机で一人で作家ノートに書く。
②教師に作品を読んでもらう。
③教師の質問に答える
④教師からアドバイスをもらったり、質問をされる
⑤下書きを修正する
⑥友だちに自分の作品を読んでもらう
⑦友だちからアドバイスや感想をもらう
⑧原稿用紙を選択する
⑨図書館で清書する。
⑩友だちに、再度作品を読んでもらう。

カンファランスとは、
自分の作品を誰かに読んでもらい、一緒に作品をよくしていくための話し合いを行うこと。

カンファランスの方法の例

・質問する
・インタビューをする
・ブレイン・ストーミングをする
・イメージ・マップをつくる
・声に出して読む。
・本を紹介する
・タイム・ラインを使う
・近くにいる子どもや仲よしの子どもに協力してもらう
・グループでカンファランスをする
・教師がカンファランスをしているところを見せる。

友だちからのカンファランスの一方法
①わからないことをはっきりさせるための質問をする
②よい点を指摘する
③改善のための質問をする
④ラブレター(好意的で建設的なメッセージ)を書く。

質問をつくる手順
①改善したほうがよいと思ったことを文章にする
②それが答えの一つとなるような質問をたくさん考える。キーワードとしては「〜にはどうすればよいか」「何ができるだろうか」
(例)「もっと丁寧に書いたほうがいいのではないか」
→「どうすれば読みやすくなりますか」
③その中から一つ選ぶ。

共有の時間とは、
何人かの子どもたちの作品(書きかけのものを含みます)を発表してもらい、クラスのみんな共有することです。

書きのサイクル

題材集め→下書き→修正→校正→出版→題材集め→…

作家の時間をスタートするのに最低限必要なもの

①作家のノート
②原稿用紙数種類
③作家の椅子
④完成原稿提出箱
⑤書きかけ原稿ファイル
⑥完成原稿ファイル
⑦アンケート

さらにある便利なもの
①各自の進行表
②パソコン