読書へのアニマシオン

昨日は、池袋で、
読書へのアニマシオンの研究会へ行ってきました。
http://ameblo.jp/iwanabe/archive1-200810.html

内容は、
読書へのアニマシオンのワークショップと

「フランスにおける読書教育」というタイトルで、
辻由美さんの講演がありました。

ワークショップは、「走れメロス」を使って、
アニマシオン(本を使ったゲーム)をしました。

①絵本に戻そう。
バラバラにした絵を、並べなおして、語るゲーム。

②この人、いたかな?
登場人物のそのときの状況も含めて、存在を確認する

③海賊文を見破れ

などをやりました。

他にもアイディアが豊富で、
国語の教科書を使って、できそうだと思いました。
人物をテーマにすると議論が盛り上がるらしい。
本を読み聞かせるときも、
人物に関する質問を考えるといいかもしれません。


読書へのアニマシオンって、スペインで生まれた本を使った遊びのことかと思っていました。
でも、実際はフランス革命以来の民衆教育運動の流れから生まれてきたものらしい。アニマが魂・生命という意味で、アニマシオンで、その魂・生命を躍動・活性化させることを意味します。フランスでは、読み聞かせなど、読書に接近させる様々な試みを含めてアニマシオンと呼ばれているみたいです。

アニマシオンの目的は、二つあるそうです。

①ある文化に接近する。
例えば、読書のアニマシオンだったら、
本を読むことに接近する。読書に親しませる。
水のアニマシオンだったら、何かの試みを通して、
水の知識を得たりして、水により接近します。

②異文化理解


フランスの
読書へのアニマシオンはユニークです。

今までの一般的な国語教育は、
どちらかというと、
教師が良書をすすめていました。

フランスでは
読書へのアニマシオンの一部ですが、
高校生など若者が参加して、
文学賞を決めるイベントがあります。

教師がこれが良書だよと共感や感動を求めていましたが、
この文学賞のイベントでは、
子どもがどれが良書かを話し合って決めます。受賞作を決めるので責任が生じて、読書が能動的になります。ゴールがはっきりしてます。

全然本を読まなかった子どもが、本を何冊も読みきったり、
読書への誘いとして、とても効果があるそうです。甲子園みたいに、盛り上がるらしい。しかも受賞した作品はかなり売れるらしい。

本の紹介が勝負。

・数行、また1,2ページおもしろいところを読む。
・本の特徴を紹介する。

著者との出会い