インストラクショナルデザイン2

「教材設計マニュアル」を再読。
教材を作る事例で、
教育のデザインを学べる本です。とても参考になりました。

システム的な教材設計の開発の手順

1、出入り口を決める(学習目標の明確化とテストの作成)
2、中の構造を見きわめる(課題分析図の作成)
入り口と出口の間のどんな内容がどんな関係で存在するのかを明らかにする作業を「課題分析」といいます。
3、教えた方を考える(指導方略表の作成)
入り口から出口までの課題分析図が書けたところで、その一つひとつをどんな作戦でクリアさせるかを考えます。この教え方の作戦を「指導方略」と呼びます。
4、教材を作る
5、教材を改善する


学習目標の明確化

①目標行動を設定する。学習者に何をやらせて推測するときに「何をやらせるか」をそのまま書いたものを、「目標行動」といいます。

②評価条件を明記する。

③合格基準を明らかにする。


教材の構造を見極める

教材のゴール(出口)として設定した学習目標をマスターするために必要な要素とその関係を明らかにする方法を「課題分析と呼びます。出口からさかのぼって、入口まで逆行するように進み、内容を明らかにする。

言語情報の課題分析法
学習目標に含まれている項目を洗い出し、それを相互の関連性によってかたまりに分ける分析方法を「クラスター分析」といいます。

・人が一度に覚えられるのは、7つ前後である(ミラーのマジックナンバー7±2)

知的技能の課題分析法
階層分析では、学習目標よりも基礎的な知的技能にどのようなものがあるかを明らかにし、知的技能ピラミッドを作ります。

運動技能の課題分析法
学習目標としている運動技能を実演するときに、「まず何をして次に何をするか」を一つひとつ列挙し、それを順番に並べます。


授業の構成

導入−展開−まとめ

1、学習者の注意を喚起する
2、授業の目標を知らせる
3、前提条件を思い出させる
4、新しい事項を提示する
5、学習の指針を与える
6、練習の機会をつくる
7、フィードバックを与える
8、学習の成果を評価する
9、保持と転移を高める


指導方略表

1、導入の方法

①動機づけ
②学習目標
③前提条件

2、教材の構成

3、チャンクごとの作戦

情報の開示
①課題分析図の中のどの目標を扱うのか
②どんな情報をどうやって提示するのか
③どんな例を使うのか

学習活動
①どんな練習問題を出してどのように答えさせるのか
②正解、誤答を教材利用者がどうやってセルフチェックするのか

まとめの方法
①まとめの練習と再チャレンジ
②発展学習への誘い

・どの問題を間違えたかをチェックする欄を設けて、二度目の挑戦ではできなかった問題だけに再挑戦できるようにする