会議の技法

「一回の会議打ち合わせで必ず結論を出す技術」を読みました。


よしといえる会議とは
①化学反応をう生む
②決まる・次の行動につながる
③できれば手短に


心得1
ゴールを明確にせよ

心得2
いま話すべき論点を問いかけ、議論に集中させよ

心得3
停滞・対立には思い切って踏み込め。立ち上がってドライブせよ

心得4
空中戦、思考停止ワードを避け、事実を炙り出せ

心得5
頭の中を構造化させ、本質をつかみとれ

心得6
一人ひとりを気持ちよくして、場の空気をつくれ

心得7
参加者を観察し、動き(ニーズ)に敏感になれ


技術1
ゴールはなに?

・ゴールなき会議は中止

・参加者に明示すべきこと
①会議で自分がなにをすればいいか?
②どのレベルまで話せばいいか?

そのためには、
①その議題が「発散」なのか、「収束」なのか、「共有」なのか明示する
②会議の結果がどう使われるかを明示する

・GAPを示す
■ゴール:その会議で獲得したいもの
アジェンダ:時間割
■ポイント・オブ・ビュー:会議での発言の注意事項


技術2
アイスブレイク・巻き込み
会議の入りで失敗しないように和ませる


技術3
脳内活性法

・脳活性化を図る様々の技術を使う

①参加者を気持ちよく安心させる

直接気持ちよくする方法
■ほめる
■体全体聞き取る(合いの手、うなずき等)
■発言をキャッチし、ホワイトボードに書き取る

批判されることを減らす方法
■「ブレストなので、批判禁止ですよ」とルールを提示する
■個人攻撃的な発言はすぐに止める
■異なる意見を言うときも「Yes,and」で発言する(「なるほどー、いいですね。あと、こういった観点もどうですか?」)

プレッシャーを減らす方法
■「ブレストなので、質より量、一つでも光るダイヤですよ」とルールを提示する
■発言が「採点・評価」の対象だという雰囲気を払拭する(「なんかいいアイディアなにか」「誰か意見はないのか」「なんでもいいから言ってみろ」等と言わない)

②指名する←静かになる

③思考停止させない
カタカナ語、抽象言葉を使わない
■具体的/イメージしやすい問いかけをする
■「なるほど、それはなんで?」といった、質問系の合いの手を使う(まずは「A、B、Cどれがいい?」といった質問をして、「Aです」という回答を受けたら、「それは、なぜですか?」と掘り下げていく等)
■「大きな質問」と「小さな質問」を使い分ける(漠とした「問題は何でしょう?」といった大きな質問、「受注プロセスを煩雑にしているのはなんでしょう?」といった具体的な小さな質問を相手によって使い分ける。
■応えやすい質問から投げる(質問の順番を意識する)
■PushとPullを使い分ける(いろいろ聞き方で質問する<Push>、一方、少し黙ってみる<Pull>)
■司会役の人はしゃべりすぎない

④視点を広げる
■フレームを活用し、あたらな視点を出す
■「仮に○○だとしたら」などと言って反論を求める
■他の事例を持ち出す

⑤「そのポイントをもっと掘ってみたら本質が見つかるかも」というな新たなアイディアがでたら、見逃さず深堀り質問をする





技術4
見える化(ホワイトボードの活用)

・「発散」と「収束」でホワイトボードを使い分ける

①発散のときには、箇条書きでよいのでどんどん書き出してください。

②収束のときには、情報の意味づけし、構造化をしていきましょう。

・二次元で考える。絵にしてみる。

・色、マーク、→などを活用sする。

・ペースを落とさない。


技術5
指名

・指名を使い分ける

①「発散」のときは、指名で積極的に考えさせ、発言してもらう

②「収束」のときは指名で「この結論に同意した」というコミットメントを高める

③「錯綜」のときは指名で場をコントールする

技術6
ラップアップ(まとめ)

・手短に行う
明示すべきことは、
①決まったことはなにか?
ネクスト・ステップはなにか?

・5分前になったら、会議を切り上げてラップアップ



技術7
論点コントロール(脱線防止)

・論点をコントールするための基本的な考え方
①「ゴール」がなんであるかを、あらためて考える
②柔軟に考える(「ゴールの設定が間違っている可能性もある)

・論点をコントロールする技術
①今、話すべき「論点」を「見える化」する
「論点」のみホワイトボードに書き出す
同時には一つの論点しか話せない→一つひとう順番に「論点」を扱う

②「話さない論点」を「見える化」する
「Parking Lot」
ホワイトボードの右上のエリアを区切って「話さない論点」を「見える化」する

③「見える化」と「指名」で、話に介入する
・ホワイトボードに要約「見える化」→発言者が要点を絞って話そうとする

・指名 「なるほど、いいですね」と口を挟んだ後に、「Aさん(独白者)とは異なる人)、今度は、×××についてはどう思いますか」などと、うまく指名する。



技術8
「事実」の炙りだし

■数値化する(「100のうちどれくらいですか?」「1週間で何回くらい起こりますか?」と尋ねる)
■パラフレイジング:要旨をまとめ、内容を変えずに言い換えること
■行間を自分の言葉で話す
■言葉を定義する/抽象言葉(思考停止ワード)を定義し直す(よくある思考停止ワード:全体最適、標準化、…を聞き直す)
■「なぜ」を3回繰り返す、「○○ので、〜」という習慣を示唆する(根拠と意見のギャップを明示し、暗黙の価値観、前提となる事実を明確にする)
■企画スタッフより現場の人に長く話してもらう
フレームワークを利用する(「問題・原因・施策というフレームで考えましょう」と呼びかけます)

技術9
構造化

①グルーピング型
同じような発言をくくる方法
②ツリー型
③フロー型
④マトリクス(軸)型
⑤マトリクス(表)型
⑥因果関係型



技術⑩
コンセプト・ワード

・結論に参加者が「納得」し、かつ「行動につなげる」には、「共感」が重要です。参加者が会議の結論に「共感」するためのコンセプトワードをつくる

作り出すコツ

①無理にはつくらず、会議で出てきたキーワードを拾い上げ、ホワイトボードで「見える化」する
②つくる場合は、
■正確性(ロジカルさ)よりも、誰もがわかりやすい・イメージが湧きやすい言葉で
インパクトがある言葉で
■比喩表現



技術⑪
意思統一法

・目指すは「全員でやるぞ!」

・単なる妥協ではないウィン−ウィンの案を出すポイントはなんでしょうか?

■決める前に「事実」を炙り出しているか。
■その事実を「構造化」して全体感、論理構造が把握できているか。

・「判断軸」をきちんと共有しているか。判断軸を決める。

・感情的な意思統一を行うためのチェックポイント
■みんなでつくった感があるか
■みんなが気持ちよく議論してきたか
■コンセプト・ワード(共感を呼べる魔法の言葉)は?
■物語性があるか?
■時には、すごむ


少なくてもこれだけは押さえよう

①ゴールを意識する
②ホワイトボードの前に立ち、とにかく書く(見える化
③論理構造を頭の中で考える
④愛をもって接する(一体感)