作家の時間 戦略

どうやったら、これから予想される立場で、作家の時間ができるか考えていました。そこで、あまりにも作家の時間が素晴らしいので、目的意識はあるのですが(あるから作家の時間が素晴らしいと思うのです)、その型や方法に対して意識が強くなりすぎていた自分を自覚しました。

作家の時間という型から考えるのではなくて、
目的からもう少し柔軟に方法を考えていこうと思いました。


とにかく書くことが好きで書けるようになる、書く力をつけることが目的だと思います。本当は学習指導要領を見ればいいのかもしれないけど、今はおいてきます。
作家の時間の目的は以下の書き手を育てることです。
①書くことが好きな書き手
②自律した書き手(書きたいこと書きたいように書ける)


①に対して重要なのが、主に次のことだと考えました。
・書きたいことを書ける(題材を担任ができるだけ強制しない)
・共有の時間がある
・出版がある
・相互作用がある(学び合いやフィードバック、ラブレターなど)
・読者がいる
・本物の作家になる


②で重要なことは、主に次のことだと考えました。
・作家のサイクルを一年間回し続ける。作家のサイクルは掲示物で見える化する。やはり作家の時間をしたクラスを見て思ったのは、このサイクルを回すことが身についているということでした。
・体験学習サイクルを一年間回し続けて、あらゆる場面で書いて振返りをさせる。
・リーディングワークショップ(作家として読む。作家の技を盗む。)
・ミニレッスン



作家の時間の型
①ミニ・レッスン(短い授業)       (5〜10分)
②書く時間とカンファランス        (30分)
③共有の時間               (5〜10分)
この型からわかることは、教師の教える活動が短い。たくさん書く時間を保証する。学び合いがある。共有の時間があり、友だちからフィードバックがもらえる。このベクトルに向かっていれば、たぶんあまり細かいことはこだわらなくても大丈夫だと考えました。



こう考えると、作家のノートや作家の椅子などは書く力をつけるという目的に対して必要なものではないと考えました。A4の紙を半分に折って、左側に下書き、右側に修正文を書いてもいいかもしれません。そしてクリアファイルに入れて自己管理するとか。作家の椅子は、雰囲気が出ませんが、子どもの椅子でも、担任の椅子でも代用できるはずです。もちろん、作家の時間にあるとおりに、作家のノートや作家の椅子があったほうが断然いいと思います。ただ今は目立たなく、作家の時間もどきでもいいので、目的に適った教育内容を一年間の子どもの書く活動に溶け込ませることを狙っています。作家のノート、振返りジャーナル、読書ノートこれを全部プレゼントしたら、僕の立場だと難しいのではと考えました。他のクラスの保護者、他のクラスの子ども、学年主任、管理職の先生との人間関係。たぶん僕が学年主任で初任とパートナーになると考えると、勝手にやらないでできるだけ相談してほしいし、一つのクラスだけあまり変わったことをしないでほしいという気持ちも出てくるかもと思いました。正採用になったら、簡単には首にできないはずだし、あいつ変なことをやってるなで済むかもしれません。自分はそうはいかないところがあります。だから、作家のノートのことも学年主任に相談して、いい顔をされなかったら、おとなしくやめようと思います。それか、最初から使わない方向で行くか。正採用になったら、ノートを配るくらい強行できると思う。その時を待ったほうが賢明かもしれない。ただ作家のサイクルを一年間回すことや、共有の時間、出版、学び合いなどできることは最大にやろうと思います。国語の「作家の時間」という名前で書く時間をできるだけ確保するよう努力したいです。名前について聞かれたら、「作家の時間」の本を紹介してもいいし、体験学習法を重要視していて実際に作家になる体験が大切だと考えているので、この名前にしましたと説明しようと考えています。それに、最初は名前にこだわる必要はないかもしれないです。


どんなタイミングで学級担任になっても、作家のサイクルと体験学習サイクルは回し続けたいです。