- 作者: 八木重吉,斎藤正二
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 1985/10
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「おもたい かなしみ」
おもたい かなしみが さえわたるとき
さやかにも かなしみは ちから
みよ かなしみの つらぬくちから
かなしみは よろこびを
怒り なげきをも つらぬいて もえさかる
かなしみこそ
すみわたる すだまとも 生くるか
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キーツこれだけでも解しうる――このことだけでも自分は生きていることを感謝せねばならぬ。「絶対の生活」――相対を超えたる生活。自分よ!自分も生き甲斐のあることを悟れ。むやみにくじけるのはいけない。greedyであつてはならぬ。greedyなものはこの世界を与へられてもなほ不満であらう。相対的の「大」を求うるとき遂にはてしがない。「時」のごとく「数」のごとく無限である絶対の「大」を求むるとき、心の王国はもつと近きところにある。「ジョン・キーツ覚書其の他」より
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「『感謝』の無い生活、向上の無い生活は死である。『向上』そのものが強味だ」
「自らを鍛ふるは今日に在る。人生は『今日』の連続だ」
「希望のつばさ、理想のつばさへ乗って勇ましくかけりなさい。渾心のちからをふるいおこして」
「ゆきなさい。すすみなさい。ただただ、どんなとき、どんなことがあらう共、その純な眸のかがやきを失わぬ様にしてくれ」『八木重吉全集』から