伝える

子どもたちにも保護者の方にも自分の基本的な考えをちゃんと伝えようと思いました。二つ学級通信の下書きができました。もう一つは体験学習サイクルについて。三つ目は目標設定について書く予定です。一学期も簡単には伝えることはしたのですが、保護者会までの一週間に基本的な考えや価値観をすべて、もっとしっかり伝えるためにがんばります。



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来年の3月のしゅうぎょうしきまでに、みにつけてつづけてほしいこと

「魚を一匹もらうと、一日は食べていける。
魚釣りの方法を学ぶと、一生食べていける。」孔子

「魚釣りの方法」とは学びかたのひゆです。2年2くみのみんなには、ただいろいろなことを知るだけではなくて、学びかたを学んでほしいとねがっています。学びかたとは、読書、目てきを考えること、目ひょうをきめること、ふりかえりをすることなど、いろいろあります。学びかたがわかればじぶんからどんどん学んでいくことができます。

ぜったいにみにつけてほしいとねがっている学びかたが二つあります。一つは「読書」、もう一つは「考えて行うこと、行って考えること」です。ゲーテというドイツのえらい人がいました。かれがつぎのことを言っています。これはむずかしい文だから、この文のぜんぶはもう少し大きくなってからまた読んでみてください。(うらへ)

「(最も大事なものは何だろうというヴィルヘルムの問いに対し)それを言うのは簡単だ。考えて行うこと、行って考えること、これがあらゆる知恵の結論だ、昔から知られ、昔から実践されてきたが、誰でも理解できたわけじゃない。(中略)人間悟性の守護神は生まれてくるものすべての耳に『行いを思考によって、思考を行いによって吟味せよ』と囁きかけるが、これを原則とする人は迷うことがないし、たとえ迷ったとしてもすぐに正道に戻ることができるものだ。」『ヴィルヘルム・マイスター遍歴時代』第2巻9章、ゲーテ

みんなにつたえたいだいじなところは、「考えて行うこと、行って考えること」です。「考えて行うこと、行って考えること」がこんぽんにある人は、まようことはないし(たとえまよったとしても、正しい道にもどってくることができる)、いちばんせいちょうできると言われています。行ってみる前に考えることは、さまざまありますが、一学きから、何のためにやるのか目てきを考えたり、さまざまなばめんで目ひょうをきめたり、目ひょうをたっせいするためには、どうすればいいか考えたりしましたね。またやってみたあとに考えることでは、よかったことやかいぜん点などのふりかえりをしました。このかいぜんてんは、つぎへのかだいであり目ひょうでもあります。こう考えると何のためにふりかえりするかもわかってきますね。さて、「考えて行うこと、行って考えること」、これをしている人となんとなくやってみるだけの人、どちらのほうがうまくいくでしょうか。どちらのほうがせいちょうできるでしょうか。「考えて行うこと、行って考えること」はすべてのかつどうにあてはめることができるとても大せつなことだと、わたしは思っています。
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