『「自分がやる!」という人に』により抜粋 少年少女きぼう新聞


僕に突き刺さってくる記事でした(笑)。がんばろう。

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「だれがやらなくても、自分がやる」
 この心の宝を、未来の偉大な指導者である少年少女部のみなさんも、自分の中に、はぐくんでいってください。
 それは、決してむずかしいことではありません。その第一歩として、身の回りの「かたづけ」に挑戦してみよう。
 「うーん、それは、ちょっと苦手だなあ」と思う人も多いかもしれません。
 「かたづけ」とは「自分のことは自分ですること」です。このクセをつけていくと、心の中に「責任感」を、大きく、はぐくんでいくことができます。


 ドイツには、「人生の半分は整理整とん」という、ことわざがあります。それくらい「かたづけ」を大事にしているのです。
 そもそも、かたづけは、何のためにするのでしょうか。
 それは、「次に使う時、すぐに取り出せるようにする」ためです。食事の時に使った食器も、また、みんなが着た服も、きれいに洗ったあとは、もとの場所にもどさないと、次に使う時に、さがさなければなりません。「かたづけ」とは、決まって場所にもどすことなのです。
 みなさんの先輩の「かたづけ名人」が、アドバイスしてくれたことがあります。
 一つは、物の置き場、つまり「指定席」を決めておくことです。散らかるのは、帰る場所のない物が、いろいろな場所に”置きっぱなし”になっているからです。
 また、指定席を決めたら、何を場所なのか、そこに書いて分かるようにしておくことです。「学校のもの」「習いごと」「おもちゃ」「思い出の品」などと、棚や引き出し、箱が分かるようにしておけば、とても便利です。
 そして、「かたづけ」が苦手な人は、「かたづけタイム」を決めておくのもいいでしょう。まとめてやろうとせずに、毎日少しの時間でいいので「かたづけ」をするとかんたんだし、いつもきれいにすごせます。学校に、あす持っていく物のチェックもできます。
 学校にも、「そうじ」の時遺憾があります。これは、日ごろ使っている校舎や教室への感謝をこめて、きれいにするととおもに、かたづけができる人になっていく練習をしているともいえます。
 私も、小学生の時に身につけた「そうじ」の習慣が、社会に出てからも大いに役立ちました。

 
 仏教にはこんなお話があります。
 むかし、師匠である釈尊と同志のために「祇園精舎」を建てた須達長者という弟子がいました。
 人がやりたがらないことにも、自分から進んで取り組む人で、毎朝、とても広い庭園のそうじをしていました。
 ある日、長者が急な用じでそうじができなくなると、そのかげの努力を見守っていた釈尊は自らほうきを持ち、長者に代わって庭をはき始めました。この師の姿に、ほかの弟子たちも、あわてて続きました。
 そうじを終えると、釈尊は弟子たちに語りました。
 ――そうをすることによって、自分の心がきれいになり、人々の心もきよらかにすることができる。そして、自分自身が美しくなって、仏や諸天善神に守られていくんだよ―と。
 そうじやかたづけは、自分だけでなく、家族や友だちをも、すがすがしい気持ちにさせることもできます。


(中略)


 身の回りを整理できる人は、頭の中も整理できる人です。成績も必ず良くなります。
 図書館の本も、きちんと整理整とんされているから、読みたい本をすぐにさがすことができます。


(中略)

 
 きちんと整理整とんができる人は、新しい発見ができるし、正しいことを多くの人々に教えることができるのです。
 何より整理整とんは事故をなくします。地震の時に、頭の上から物が落ちてきたりしては、大けがをしています。
 

(中略)


「小事(小さなこと)が大事」なのです。


(中略)


 どんな小さいことでも、人が見ていても見ていなくても、自分の目標にチャレンジする人が、偉い人です。
 自分のことは自分でする。その一歩を踏み出す人が、未来の大指導者へと成長していきます。
 自分の苦手なことにも挑み、やりとけていく人が、本当に勝利者です。
 身の回りも、自分自身もスッキリして、大事な2月を強く楽しく前進しよう!
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ミニレッスン ブッククラブ

・どのように選書するのか
・どのようにディスカッションの準備をするのか
・ディスカッションの前にどのようにノートして、スケッチして、質問するのか
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・どのようにお互いの考えを励まし合うのか
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