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「そもそも国に哲学なき、あたかも床の間に懸物(かけもの)なきが如く、その国の品位を劣(れつ)にするは免(まぬが)るべからず」

「哲学なき人民は、何事を為すも深遠の意なくして、浅薄を免れず」

「わが日本、古(いにしえ)より今に至るまで哲学なし」

中江兆民『一年有半』)



「一同が、『そんなにお書きなさると一倍病気に触りましょう、お苦しいでしょう』と言っても、(兆民は)『書かなくても苦しさは同じだ、・・・書かねばこの世に用はない、直ぐに死んでも善いのだ』と答えて、せっせと書く、疲れれば休む、眠る、目が覚めれば書くという風であった」

(兆民が死ぬ2ヶ月前の、弟子・幸徳秋水の証言)
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ますます兆民の本を読みたい。
なかなか仕事に直接関係ない本を読めないけれど、読みたい。