読書 the art of slow reading②

つっつえー、かなり…。右肩を損傷した。うぐぐぐぐ。
マックで、なんとか第一章を読み終えた。
さすが高校の国語の先生から大学の先生になった人の本だけあって、
知らない言葉がポコポコ出てくる。
でも立ち向かっていけない相手ではない。負けねー。


最後まで読む価値がある本だと判断しました。


第一章の振り返り。重要だと考えた一節を抜粋。


"It is based on the belief that good writing is never consumed, never fully understood, and that that although we often read for the efficient extraction of information, this extraction is not the most meaningful or pleasurable reading we do."


スローディングがベースとしている著者の信念を表したところ。重要。
お手紙の授業して考えたことに似ている。


この著者はこの後にいつでもスローリーディングがいいわけではないと断っています。good writingと書いてあるけれど、スローリーディングに値する本を読むべきだろうと思います。



"One extraordinarily talented graduate student admitted that he read silently only a little faster than his oral reading speed."p3


たしかに精読で黙読する時には、音読より少しはやいくらいのスピードで読むかもしれない。大学の時の歴史学の尊敬している先生がたしか「速読なんてできるわけないだろ」と言っていたのを思い出します。 その先生のゼミはスローリーディングだった。トインビーと創立者の対談を読む一般教養の授業でしたが3,4行進むのに一コマ使うことがありました。当然予習して授業に臨んだ上で。当然細部を注意深く読んでいた。テキストを理解するために必要な脱線がかなりあったと思う。担当者(学生)が予習してきたこと(テキスト+関連する文献など読んでレジメを準備する)をプレゼンして、その上で課題のテキストを一文音読してみんなで考える。一文音読してみんなで考える。こんな感じだったかなあ…。かなり昔のことだからなあ…。でもこの授業が大学で最もおもしろくてためになった授業の一つでした。学ぶことってこんなにおもしろいなんだなあ深いんだなあと思わせてくれた授業の一つです。たしか学生は夏目漱石みたいにノイローゼになるくらいまで勉強しなさいとたしか言われたことを思い出します。


"But a robust approach to engaged reading embraces both the flow of the "reading zone" and strategies for reflection. There is a close analogy to Donald Murray's analysis of the writing process in his classic essay, "Teaching the Other Self." Murray claims writing is a dialogue between two versions of the self: a producer and a monitor."p8


アトウェルのリーディングゾーンについて言及して、その主張を認めた上で著者のアプローチの立場を明らかにしているところ。この著者はアトウェルの主張するリーディングゾーンの読み方といわゆるメタ認知的な読み方を包含するアプローチをするということ。それでこの本では後者のほう扱うと引用のあとのテキストに書いてあります。


"One of the first pieces of advice that novelist Francine Prose gives in Reading Like a Writer is to slow down and pay attention to words:"p12


一章をざあっと読んで思ったのは
スローリーディングは指揮者が譜面を読むことに似ているだろうということ。


この人の立場は凄く納得。
読書にはたぶん二つのモードがある。
アトウェルが指摘するようなリーディングゾーンといわれる本の世界に入りこんでしまうようなフローの読書。あとはメタ認知的な分析的な批判的な読書。読み手ってふつうはこの二つを経験していると思う。だからどちらかの読み方が絶対ではない。


著者が指摘するようにいつもスローリーディングがいいわけではない。目的によってはスキミングやスキャニングなど違う読み方もあり得る。


第2章から先も楽しみ。