読書 インザミドル

In the Middle: A Lifetime of Learning About Writing, Reading, and Adolescents

In the Middle: A Lifetime of Learning About Writing, Reading, and Adolescents

詩のジャンルスタディのところまで読了。


この本を読むといろいろな人を思い出します。
最後に詩を家族に捧げるという事例があるけれど、
子どもたちの誕生日に詩をプレゼントする石川晋先生の実践を思い出しました。
今勤めているところは、学校全体的に歌が上手だと思います。
この前もお世話になったボランティアの方たちやAETの先生に歌をプレゼントしていたけれど、
生活の中に詩や音楽があるというのは、人生を豊かにしてくれるものだと思う。
"Poems won't keep them safe, ensure successful life heal their pain, or make them rich. But poetry teaches them what craft means. It sharpens their perceptions and open their hearts."(p404)とある。


ナンシー・アトウェルは詩を愛してる先生ですが、詩は安全を維持してくれないだろうし、成功を確かにしてくれないだろうし、痛みを癒してくれないだろうし、 お金持ちにもしてくれないだろうと詩に対しての認識が意外と冷静。ここでいいなあと思ったのは、詩が認識を鋭くしてくれるし、彼らの心を開くという部分。これは語学を学ぶ意義とも重なってくることだと思いました。
"The third edition of In the Middle is everything I've learned over the past three decades that makes writing-reading workshop the only logical way to teach English"
アトウェルが唯一のロジカルな方法と言ってしまうところは、斎藤正二先生の教育学の思想史の論文にあるモンテスキューの関係思考を思い出してしまうけれど、このアトウェルの確信。アトウェルはこのような表現を否定するかもしれないと思うのですが、この本は全身全霊でライティング・ワークショップとリーディング・ワークショップに取り組んできたアトウェルの血をもって書かれた本なんだと思いました。
あと200ページ近く。でもこの本は読んでいて楽しい。最後まで読むことを楽しんでいこうと思います。


はじめてちゃんと少しこの本のことを振り返った。またちゃんと振りかえろう。