インザミドル

残る読書会のチャプターは12と13のみ。


12は説明的文章について

p488、499
・問題は書き手にとってパンやバターだという話。
・CTLの卒業生にはプロのライターがいるらしい
・レターエッセイがアトウェルのワークショップで説明的文章への橋渡しとなる。
・アトウェルは説明文がオーセンティックな課題となることを望んでいるようだ。例えば子どもたちが書いて説明的文章、レビューなどはCTLのブログや、アマゾンなどのウェブサイト、地方紙、クラスのマガジン、コンテストなどで出版する。説明を伝えるリアルな読み手を見つけるようにしている。

・アトウェルはスタンダードテストの準備のために説明文を教えない。

私は、生徒たちが方法を明らかにする、議論に参加する、困惑させる問題の答えを探究する、信じている主義・主張を弁護する世界の中で作文を仕事とする方法を学ぶだろうから、説明文を教える。(p499)

アトウェルってなぜフィクションを書かせるのか、メモワールを書かせるのか、詩を書かせるのかなど、それぞれのジャンルを扱う理由・意義を自分の中にしっかりもっている人。




説明的文章のはじめのジャンルはレビュー。

・音楽、ダンス、映画、レストランなどのよいレビュアーは。その説明する分野の深い知識を持っているし、その中の伝えたいことも長い時間をかけて発展させてきたものなどの理由から、子どもたちが親しんでいる、本、映画、テレビ番組にジャンルを狭める。

最初はってことなのかな。これまでのところで、レディーガガのcdのレビューを書いた子の事例が、修正かなにかミニレッスンであったと思う。


・最初の二週間のこのジャンルスタディをリードするために、本と映画とテレビ番組のレビューを集める。ニューヨークタイムズなどから集める。

テレビ番組のレビューなら小学生でもできそうかな。映画も高学年ならできそう。


・生徒が楽しめるだろうというレビューを生徒に渡して、ブックレビュー、ムービーレビュー、テレビショーのレビュー、それぞれについてレビュアーがどんなことを書いて、どのように書いているのか、特徴を書き出すことを宿題にする。
自分の場合、今まで評価基準を与えて、ブックレビューを書かせていた。アトウェルは本物のサンプルを与えて、それを読んで観察して、子どもたちに評価基準を作らせるというのが、どのジャンルスタディでも一貫している。今年度、少しコンパクトにしたけれど、音読劇で同じように評価基準を子どもたちに考えさせてやってみたけれど、かなりよかったと思う。その評価基準に対する意識が、こちらが一方的に与えるよりも深くなる感じがしました。

僕がレビューの授業をやるとすると、まずブックレビュー。いいブックレビューのサンプルかあ。複数ほしいかな。プロの書評を小学校三年生に読ませても微妙そうだから、こういう時に有り難いのが、これまで教えてきた子の作品。その子たちの作品がお手本になる。まだ間に合うか。また評価基準を最初から与えようとしていた。


前年度の反省点。子どもたちはよくブックレビューを書いてくれていた。全部コピーして本にすればよかった。そうやって毎年文集をためていくと、先輩の作品が子どもたちの教科書となってくれるはず。そういう蓄積って大きい。ブックレビューで紹介される作品はたいていクラスにある本。その紹介文の本がクラスにあるというのは、僕のクラスの学級文庫の最高の案内になると思う。



・それで、その宿題で書かせてきたのをもとに、クラスの子たちを三グループに分けて、またリスト作りをさせるらしい。それを各グループに発表させて、アトウェルが全体でまとめていく。これはミニレッスンなのに、長くなってしまうみたいだが、価値あることだとアトウェル。このリストは子どもたちが自分たちで作ったレビューを書くときのガイドラインとなる。


レターエッセイとブックレビューを二つやるのはかなり厳しいかな。これまでA4の紙にまとめさせてきたので、ポップみたいになっていて、すごく短い要約みたいになっている子もいる。しっかり説明させたくて、そうすると作文用紙がいいのかな。ただそうなると、お手本となるものがない。自分で作るしかないか…。ただ子どもたちを見るに、今までのやり方がいいかもしれない。たくさん言葉で説明したいひとはすればいいし、それが苦手な子はその子なりにどんなお話だったのか、なぜそう評価するのか、少しでも書ければいいのかもしれない。


・次のミニレッスンでは、二つのレビューを書くことを求めるらしい。読み書きハンドブックに、レビューを買い手みたい本、映画、テレビ番組それぞれ少なくとも5つずつ書き出す。ここ書かせていたアトウェルの学校の読書記録と連携する。これまで読み終えた本、途中でやめた本の題名、作者名、ジャンル、評価、日付を全部書いてきていて、それを見て、これを紹介したい本を出す。それで、できたブックレビューは学校のブログに出版する。


年間6枚くらいブックレビューを書くことを求めたいかも。特にブックレビューに絞るなら。


・書き出しや三人称で書くなどのミニレッスン。そしてレビューを書くプロセスのリストなどの話。


・子どもたちの作文のサンプル。
アトウェルの生徒のレビューはしっかりした文章だとあらためて思う。レターエッセイもそうだったけれど、この中学生たちの半分のくらいの量でいいから、質の高い説明文が小学生でも書けるようになったらいいと思う。目標。特に高学年だったら。そうなるとA4の紙では厳しいか。ただ今の小学校三年生の子たちはA4の紙にまとめるのがやはりちょうどいいかもしれない。