小学校学習指導要領解説 国語編

小学校学習指導要領解説 国語編
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2010/12/28/1231931_02.pdf

教科の目標は,次のとおりである。
第2章 国語科の目標及び内容 第1節 国語科の目標
国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し,伝え合う力を高めるととも に,思考力や想像力及び言語感覚を養い,国語に対する関心を深め国語を尊重す る態度を育てる。

C 読 む こ と
(3) 書かれている事柄の 順序や場面の様子など に気付いたり,想像を 広げたりしながら読む 能力を身に付けさせる とともに,楽しんで読 書しようとする態度を 育てる。
(3) 目的に応じ,内容の中 心をとらえたり段落相互 の関係を考えたりしなが ら読む能力を身に付けさ せるとともに,幅広く読 書しようとする態度を育 てる。
(3) 目的に応じ,内容や要 旨をとらえながら読む能 力を身に付けさせるとと もに,読書を通して考え を広げたり深めたりしよ うとする態度を育てる。

これは低学年、中学年、高学年のそれぞれの読むことの目標。二つの内容がある、「読む能力」「読書態度」から目標ができているということか。二つの内容があるということは、「読む能力」とともに「読書態度」を養うためにも、国語の読むことの単元の時間のいくらか使うべきだということだ。どれだけ「読書態度」を育てるために時間を使っているのか。バランスの問題がある。


「C読むこと」に関する事項
(5) 第2の各学年の内容の「C読むこと」に関する指導については,読書意欲を 高め,日常生活において読書活動を活発に行うようにするとともに,他の教科 における読書の指導や学校図書館における指導との関連を考えて行うこと。学 校図書館の利用に際しては,本の題名や種類などに注目したり,索引を利用し て検索をしたりするなどにより,必要な本や資料を選ぶことができるように指 導すること。なお,児童の読む図書については,人間形成のため幅広く,偏り がないように配慮して選定すること。
「C読むこと」の指導では,児童の読書意欲を高め,日常生活においても読書活動 を活発に行うように促し,児童の読書力を向上させることが重要である。また,国語 科における読書の指導は,常に国語科以外の学校の教育活動全体における読書の指導 との密接な連携を図っていく必要がある。つまり,他の教科における読書の指導や学 校図書館における指導などとの関連を考えて,児童の読書意欲を高め,読書活動が一 層活発に行われるようにすることである。
学校図書館の利用に関する指導は,本の題名や著者名,テーマやジャンルなどに注 目したり,目次や索引を利用して検索したり,「はじめに」(まえがき)や「おわりに」 (あとがき)などを参考にしたりして,目的に照らして必要な本や資料を児童自ら選 ぶことができるようにする必要がある。また,特別活動の学級活動との関連を図り, 指導の内容や時間の配分に重複や無駄のないよう留意する必要がある。児童が読む図 書の選定に当たっては,「人間形成のため幅広く,偏りがないように」し,豊かな人 間性の育成に資するよう配慮する必要がある。
読書の指導では,読み手としての主体性を育てること,目的をもち意欲的に読書を する態度を育てること,読書をする喜びが分かり進んで読もうとすることなどを通し て読書意欲を高めることを重視する。なお,「C読むこと」の指導の中で,目的や意 図に応じて的確に読み取る能力が一層高まるよう,個に応じた指導計画を工夫する必 要がある。

「指導計画の作成と取扱い」の読むことのところ。


特に「指導計画の作成と取扱い」を読んで、
僕が今チャレンジしているアプローチはけっこう外れてないのだと思った。
すごく読書に繋げようという内容で少し驚いた。
指導書を読むと、読書に繋げようというデザインになっている(僕は指導書の設計を読んで自分で選択した本を読む時間が少ないと思う。)。バランスの問題だけど、子どもがより活動的なリーディング・ワークショップのアプローチが、この目的から考えると僕はいいと思う。今年度は読書を宿題にするというはじめてのチャレンジをしていますが(本を読んで、日付、タイトル、振り返りを書いてくる)、これを一年間続けた子はかなり力がつくと思う。