ヴォルテール 自由

私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る。


教育に関連づけると、授業は子どもから出た質問のみから作るべきだという子ども中心主義の教師がいるかもしれない。いやいや、授業は先生の意図的な発問からのみ作るべきだという教師もいるかもしれない。また、そのバランスをとる教師もいる。これは学校にも言えることで、これと似たそれぞれのスタンスの学校もある。それぞれ、考えをもつのは自由だと思う。僕は子ども中心よりのバランスをとるスタンスの人だと思う。理を尽くしてそれぞれの立場を批判するのも自由だ。


ただ結局ヴォルテールの反対の態度というかな(ちょっと違うか、でもこの「守る」というのはおそらく言論で自由を守るということだと思う)。アドバイスは有り難いですし、自分の考えを理を尽くして一生懸命説明しよう、説得しよう、伝えようとされるならいいのだけど、結論だけ言って、思想とか考え方とか方法などを押し付けられるというようなのが、ずーっと小さいころから嫌なんだろうということを思う。多くの人は押し付けられて、うれしいと思わないだろう。歴史に関連づけると、これは王制とか独裁国家とか、軍国主義とか亭主関白、民主制とは相容れない制度の思想と似ているからなのかもしれない。


嫌なことされたことはけっこう昔のことでも覚えているみたいで、この問題でよく、ぶつぶつ言ってしまうので、自分のことの理解が少し深まってよかったかも。考えをもつのは自由、いろいろ立場があると思う。だけど唯一、立場を押し付けてる立場(非自由)が好きでないのだろうと思う。例えば、授業とかでも、目的や状況次第で、いろいろな方法があるのに、これしかない、こうしなきゃいけないみたいに押し付けられるとすごく違和感を感じてしまう。この方法は素晴らしいんだ、優れているんだっていう説明や説得ならいいのだけど。


僕は独裁制よりも哲人政治よりも、
民主制が好きだし優れていると思うから、理想のために、できることだけ考えていく。