日蓮大聖人の筆法

Tさん

日蓮書簡「撰時抄」、超訳
みんな華厳経好きやけど、
華厳経には、エラい人しかでてけえへんやんか!サイテー!
法華経見てみい、貧乏人と病人と人からバカにされた人が、仏となるんやぞ!超サイコー。
法華経の行者ってのはなぁ、生活が貧乏なんや、だから、国のエラい人たちがバカにするンや。そういう生き方をするンや、法華経の行者はな。
これが、「第一の大事」なんや。これしかないやろ!

難しいところは、実は、当時の戒律復興運動の華厳宗(および極楽寺良観)たちが言ってたことを、引用してるだけのところなんです。
必死に、極楽寺良観の説を、大聖人の説として勉強してるわけなんです。


自分と反対の意見を引用することは普通にあるわけで、酷い誤解をしないように、しっかりと読み取らないといけない。


そうなんです。
これが大聖人の筆法なんです。
批判する相手の言葉を、びっしりと述べる。
つまり、感情で批判してるのと違いますよ。
その考え方で、自分も考えてみました、でも、やはりおかしいというものなんです。




だから、極端な話し、大聖人がいいたい箇所、終わりの方の数行、あと、それまで、何百行も、批判する相手の説。

やはりソクラテスブッダと似ている。プラトンの本を読むと、ソクラテスもソクラテスに突っ掛かってくる相手に対して、まず相手の土壌を使って、相手の考え方を徹底的にしてみると、でもやはりおかしいね、違った結論が出てくるよねということをよくやっていたと記憶しています。



やはり高橋哲哉先生の新刊を読みたいと思った。