パンテオン

Tさん

国家と英雄
フランスで、「国家的英雄」を顕彰する施設が、パンテオンです。
ヴィクトル・ユーゴーや、ルソー。ヴォルテールなどが、眠ります。
今年、ここに、ジェルメーヌ・ティヨンが、葬られました。
人類学者です。
彼は、ナチスに抵抗したのですが、とともに、
第2次大戦後、フランスの植民地だったアルジェリア独立運動をしていたときに、
独立運動をフランス政府が弾圧した。
その時に、フランス政府を猛然と批判したことでもしられています。
自国政府に反対した人を、「国家の英雄」として、顕彰する。
つまり、それは、よほど自国に誇りを持っているということでもあるのですが、
つまり、「国家を超えた人類的価値」に対して、「我が国のこの人は、貢献した」ということを顕彰しているのです。
靖国神社には、国家に反対してとらえられ、獄死した人たちとか、祭られているでしょうか?
日本の国は、日本を批判する人を「国家の英雄」として顕彰することができるでしょうか。
「在日認定」といって、バッシングする……。


Uさんもおっしゃっていましたが、
国家を超える視座や価値観をもたないといけないと思う、
人間は(学問などを続けて行くと自然にそうなると思う)。
それをもたせてくれるのが学問と信仰(宗教)だと僕は思います。