放射線の影響には、確定的影響と確率的影響がある。
チェルノブイリでは一度に大量に被爆した場合の確定的影響で31人が死亡しました

少しずつ被爆した場合は、確率的影響が問題になります。
100ミリシーベルトでがん死亡率が0.5%ぐらい増える危険があると言われているそうです(『原発事故の理科・社会』安斎育郎)。


結局、被爆が多くなるほど、病気になるリスクが高まるので、できるだけ被爆しないほうがいい。


甲状腺がんの報道も調べてみようと思う。昨日のNHKの番組からも、他にも読んだ本からも、ヨウ素131で、どれだけ事故の初期段階で被爆したのか十分に検査できなかったことがわかった。そのために、その時のデータがない。科学者は、それでも手に入るデータをがんばって収集してシュミレーションしてました。


データを集めて行くことは大事で、それを総合することで分かることはあるし、分からないこともある。シュミレーションはどこまで推定ですが、シュミレーションの最大の被爆した量から考えても、データの不足からも、僕が前に甲状腺がんがこれから数年で多発するという内容のものを目にした記憶があるけれど、少なくともそんなこと断言できないと思う。


事故当時の検査が十分されていない。データが不足している。しかも確率的な影響が問題になるところで、なんでああいう不安を煽る断言的な記事になるのかな。確率的影響なんだから、記事もそれに応じた文章表現が必要だと思う。断定で語ったらデマですね。


http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013052701002345.html



事故から数年、甲状腺がんの子たちがたくさん出ているという記事もある(ネットでぐぐるとたくさん)。もう少し調べてみよう。
もしこの共同通信社の記事の推計や、NHKの番組の推計の被爆量が正しければ、多発するということはなさそうだけど。この記事の食い違いの大きさ。


カラダ:甲状腺癌(甲状腺への影響)・甲状腺検査 [index] - 正しい放射能情報を【見つけるため】のサイト - アットウィキ
このページも最近見つけました。どうなんだろう?開沼さんの本で書かれていた事実と重なっている情報がけっこうある。



確率的な影響って難しい。
こういう健康被害に対してどう責任をとっていくのか。
甲状腺がんの発生の確率がもし少なくても、何十ミリシーベルト被爆させられて(推定だけど)、不安になると思う。放射線は恐れるべきものだけど、必要以上に科学者の人たち言うように恐れるものでもないと思う。知ることが大事だと思う。知ることによって必要以上に恐れなくてもよくなる。


青森・山梨・長崎の甲状腺調査結果は福島県と変わらなかった - 正しい放射能情報を【見つけるため】のサイト - アットウィキ
他県と変わらないという主張もかなり見る。これは甲状腺がんの調査だけではなくて、農作物のことでも(こちらはベクレルの問題)。環境省のページで資料そのものが見つけて比較すればはっきりするかもしれない。