- 作者: 安田浩一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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在特会の会員たちのいろいろ生い立ちを読んでいて、まったく人ごとに思えない。安田さんは在特会のアンチの左翼の人からも「在特会に理解を示しすぎだ」「レイシズム、ファシズムに対する厳しい批判が足りない」と猛烈な非難を受けるらしい。しかし著者の安田さんのスタンスに共感する。単なる弱い物いじめ、集団リンチ、だめなものだめだけど、一概に一刀両断みたいな評価はできないかもしれない。加害者であると同時に被害者でもあるという複雑性を自分は読んでいて感じました。
p222
50万対1億2000万人というところ。
金義広さんの話。
朝鮮人にも悪い人はいるって。でも在日朝鮮人ひとりの人が悪いことすると、周囲の100人が悪いとされてしまう。日本人にはそんなことないだろうって。
歴史をふまえないといけないし、前提となるスタンスが大事なんだと思う。
やはり'Take Sides'の原則。常に、少数者、差別された人たち、
貧しい人たちの意見のほうに、より耳を傾けよう、
という考え方を思い出します。
この原則も歴史的なもので絶対ではないけれど、
アパルトヘイトの歴史を経て出てきた大事な原則だと思う。
あと100ページくらい残っているけれど、最後まで読む。