無藤隆

授業におけるスキル化とツール化。
 過去20年間の授業実践とそれに関わる研究の(欧米・日本を含めた)一つの大きなトレンドは、スキル化(狭義の技術ではなく、思考や主体的な態度を含めてそれを細かく活動に分けて、指導可能性をもたらすのであり、単元での指導と評価の細部にわたる詳細を作り出す)と、ツール化(思考や態度を形に表す可視化のための様々な表現と伝え合いの道具)の開発にある。
 それを余りに技術化、断片化、浅薄化しないためにも、その裏側に、子どもの学びの様子を面白がり、その発展と精錬を可能にする仕掛けを工夫する教師側の指導が大事になる。

さまざまな教科の授業研究で確かにされてきたこと。