少しずつ読んでいたのですが、やっと最後まで読めました。歴史はよくも悪くも繰り返すのだと思います。岡本太郎とも重なっていくけれど、宗祖の純粋な精神と権力が対立した時に、純粋な精神を貫く人たちもいれば(世界中で悲劇的な結果があったことを思い出すし、フーコーの掘り起こしたパレーシアの議論も思い出す)、折り合いをつけて軟化していく人たちもいる。単純な選択主義の排他的な方向でもなく、単なる妥協や軟化でもない道はあると思う。

鎌倉仏教 (ちくま学芸文庫)

鎌倉仏教 (ちくま学芸文庫)