世界に期待するのをやめるわけではないか。
人生に期待をすることをやめるのか。
世界が自分に求めていることを考える。
違う。人生が自分に何を期待しているのか。何が自分を待っているのか。


「わたしたちが生きていることからなにを期待するのではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているのかが問題なのだ」フランクル

「自分を待っている仕事や愛する人間にたいする責任を自覚した人間」フランクル

「わたしたちが生きていることからなにを期待するのではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているのかが問題なのだ」フランクル


ひとりの被収容者は、外国で待っている子どもがあることを思い出した。
もうひとりの被収容は、研究者で、何冊か刊行した段階でまだ未刊の仕事が待っているということを思い出した。

(自分を待っている仕事や愛する人間にたいする責任を自覚した人間は、生きることから降りられない。まさに、自分が「なぜ」存在するかを知っているので、ほとんどあらゆる「どのように」にも耐えられるのだ)フランクル


「自分を待っている仕事や愛する人間にたいする責任を自覚した人間」フランクル




夜と霧 新版

夜と霧 新版

俳句 北大路翼

天使の涎

天使の涎

お気に入りの俳句

爪切ればどこまでも飛ぶ春の海
春光を輝き返すバッジかな
一日中マスクの中の空気吸う
飛ぶよりも止まつてゐたるときが蝶
ギリギリの傘のかたちや折れに折れ
全力で寝そべつてゐる夏の雲
綿菓子のやうなおかんを連れ歩く
煙から空気に還る月の下
終電の後に月まで行く電車
長き夜のギターの腹に丸き闇
秋風をばくばくするのはやめなさい
オカリナに口つけるとき涼しくて
虫の音も鼓動も生きろといふ祈り
雪合戦負けず嫌ひの眼が真っ赤
臆病な心に届くスープかな
炒飯のはらはら花の降るごとし
ぽろぽろとウインナー足すポトフかな
どら焼きをくはへたままで障子貼る
除雪車はがんがん進む歯を磨く