新書とブックコーナー

今、新書を整理しています。めちゃくちゃに散乱していてあるだけになっていた新書が、出版社別に整理する中で、存在感が出てきました。

岩波新書中公新書など、大学に入るまで私は新書の存在を知りませんでした。たしか、日本経済史の授業で、大塚久雄の『社会科学の方法』と内田義彦『読書と社会科学』が紹介され、はじめて新書に触れることできました。

それまでの読書履歴は小説がほとんどで、後はエッセイとか7つ習慣などの成功哲学の本を少し、ソクラテスの弁明やニーチェなどをわからないなりに少し読んだ程度でした。だから、新書にある知識が新鮮で、それらを貪るように読んだわけです。なんでこんなに素晴らしい世界を知らなかったんだろうと後悔しました。

それで、ここ一年間で図書コーナーという実践を知ったわけです。図書コーナーが私が通っていた高校にあり、岩瀬先生のクラスのように千数百冊の本が欲しいとまではいいませんが、せめて百冊でも、すぐ手にとれる場所に新書の名著が置いてあれば、それを手にとって読み、名著という他者に私は変えられて違う人生を歩んでいたと思います。