メモ 文法

Graham & Perin(2007)のWriting Next
Andrews, R., Torgerson, C., Beverton, S., Freeman, A., Locke, T., Low, G., & Zhu, D. (2006). The effect of grammar teaching on writing development. British Educational Research Journal, 32(1), 39-55. doi:10.1080/01411920500401997
Jones, S., Myhill, D., & Bailey, T. (2013). Grammar for writing? An investigation of the effects of contextualised grammar teaching on students' writing. Reading & Writing, 26(8), 1241-1263. doi:10.1007/s11145-012-9416-1

文法だけ取り出して行う従来の文法授業の効果がマイナスということですね。ブログ「効果的な作文手法はこれだ」にも書いてありました。ポイントは、文脈だと思いました。自分も読んでいたのに読めていないか忘れてしまったのか。アトウェルが生徒の作品で文法のミニレッスンをやるのは面白いですね。

1938年に『推理式指導読方』という教科書教材を解説した中学受験の参考があって、文法事項は各教材の最後に扱っていて、主にその教材の文を例文として扱っていました。文章や段落の読み取り、分析をしていって、最後の文法法則にたどり着くみたいな構成になっていて、教材の理解や文法の理解、作文にも繋がって、一石二鳥みたいになっています。
http://libir.soka.ac.jp/・・・/10911/743/1/KJ00005454409.pdf

小学校の国語科の授業で考えると、教科書教材『スイミー』『モチモチの木』などを授業で扱って読んで行った時に、最後にその教材の文を例文の文法の研究をやっていきたいなと考えています。今ちょうど『モチモチの木』を読んでいて、最後に文法研究を扱う予定です。アトウェルみたいに、そこで文法項目を書き出して、子どもたちが作文を書く段階でもセルフチェックできるようにするとさらに繋がってきますね。子どもたちの作品を使って文法のミニレッスンもしてみたいです。子どもたちは、興味をもって文法の学習ができそうです。


従来の文法授業がマイナス効果だという。効果的なものだけではなくて、マイナスのことが分かるのも教育を考える上で重要だと思いました。

それに、もし文法事項を扱うなら文脈の中で教えるように考えてみる、やってみる。こういう知識の積み重ねはとても大事だと思いました。同じ時間を使うなら、マイナスよりも効果があるほうがいいです。