教育の世界の新しいラベルの新しい見せかけに何度も騙されそうになった。
いや、何度も騙された。地道に一歩、一歩進もう。境界を歩もう。



「わたしの観点は、教育に恩恵をもたらす地道な方法と、もたらさない不可能な方法の選択を、わたしたち自身がおこなう、ということである。わたしたちは、ずいぶん長い間不可能なことをおこなってきた。しかし、いまや転じて、地道につとめる時である。」『教育に心理学は役に立つか』イーガン

「経験より出発せよ。/価値を目標とせよ。/経済を原理とせよ。/学習に於て、時間に於て、費用に於て、言語に於て、音声に於て、常に経済原理を旨とし、文化価値を目標として進め。/天上を仰いで歩むよりは、地上を踏み占めて、一歩一歩に進め。」『牧口常三郎全集第五巻』牧口常三郎



すごく新しくて、
流行で、わあわあ騒がれていることの中身を精査すれば、新しいものがどれだけ残るか。ほとんど残らない(何が残るかもよく分からない。昔からあることばかりだから)。冷静に考えれば、わあわあ騒ぐことではないと思う。そういう表面的なレベルでぐちゃぐちゃやっていることの空しさ。


そういった類いのことを偉そうに語る連中。そういった類いのことを偉そうに押しつけてくる連中。



「『しかしただの束の間のいのちしかないわれわれ』には限られた学習時間しかないことをつねに心にとどめておかなくてはならない。しかも、この時間が、たんに生命のみじかさによってではなく、日常の業務によってなおいっそう狭く限定されていることに思いをはせるとき、われわれはどのような自分の時間でも、もっと有効につかうことにとくに努めるべきである。流行や気まぐれによってきめられる、なにかの主題の研究に年月をかけるまえに、同じ年月をちがった主題の研究につかったとしたらさまざまに生みだされるであろうところの成果の価値を比較しながら、細かく注意して考察することは疑いもなく賢明である。」『知育・徳育・体育論』スペンサー