評価

時間もエネルギーも
とても限られていて、
評価会議の時間も
だらだらできない。


あまりに多岐にわたる評価項目がある。


そのあまりに多岐にわたる評価項目を
どうすればコストを減らして正確に評価できるのか
(また評価を有意義なものにできるか)。
これはけっこう重要な問いかもしれない。



絶対評価による観点別三段階評価なら、
まず学習指導要領の目標(学習内容)に対して
格段階の仕上げりを明確にする。
仕上がりのイメージを具体的に明確にする必要があると思う。



何を証拠とするのか、どこまでを証拠とするのかを明確にする。
広くどのようなテストをするのかという問題。どうやって試すのかという問題。
(これは業者のテスト、教師が作ったテスト・課題、パフォーマンステストなどもふくむ)


子どもたちの仕上がり(証拠)と
目標の各段階の仕上がりを照らし合わせて評価する。


絶対評価では、
集団の人数、
集団において、
どのような位置にあるのかということは問題ではなくて、
目標をどれだけ達成したのかが問題になる。



けっこうシンプルでこんなプロセスになると思う。
仕上がり(目標の達成のイメージ)を明確にする段階で、
考える材料がまったくないかというとそんなことはなくて、
国語の書く領域なら教科書にあるサンプルは参考になりそうだ。

教科書のサンプルレベルを例えば、理科の観察でも、国語の作文でも、三段階の最高段階にするとか。国の検定教科書から考えるわけだから、評価の説明として説得力があるかもしれない。


各個人が多岐に渡る評価項目の仕上がりを一から考えるのは、コストが高く大変。それにきっとその青写真は微妙に違ってくると思う。日本の公教育の場合は、検定教科書があるので、その教科書にある作品のサンプル例を参考にできる場合、そのサンプルを参考に子どもたちの各段階の仕上がりを明確にすると、時間の節約にもなるし、より公平に正確に評価できるかもしれない。使えるものは使うべってことだ。



だいぶ評価についても脳みその中がクリアになってきました。
教科書のサンプルレベルを三段階の最高段階とすることを、
便宜的に決めて、共有できれば、かなり話し合いの時間(コスト)を減らせるかもしれない。



ただ教科書の作品のサンプルって、
ものによっては、最高段階という感じではないものもあるけれど、
そんなこと言って、すべての評価項目について一から考える時間も現実的にはないのかもしれない。
使えるものは使って、思考を節約できることが望ましいかもしれない。



算数についても
教科書レベルができればいいのだと思う。
技術においても思考判断においても、知識・理解でも。


知識・理解と思考判断は説明させる必要が出てくる。
だから算数の教科書は説明を求める課題になっている。
思考・判断や知識・理解の最高段階のサンプルがほしいかな。
根拠に基づいて帰納的に正確に説明できていればいいのかな。
あと学習指導要領などから考えると、図や表を問題解決に使えているかとか。


算数については、もう一度学習指導要領解説を読み直してみようかな。
どちらにしても仕上がりについて考えると必要があるか。


算数の研究授業をしていた時のことを思い出した。
三段階どころか、もう少し細かい段階に分けて、仕上がり、子どもたちのつまづきを先輩は考えるように教えてくれた。その先輩が作った(また指導した)指導案は作り込みすぎとか言われることもあったけれど、ゴール(仕上がり)を考えることは、とても重要なことだ。あの時のことを考えると、一から考えるわけではないけれど、教科書には、算数で求められる説明のサンプルの完成形がのっていないから、自分たちで考えないといけない部分が多いかもしれない。問題解決の自力解決ができるように、説明の完成がのっていないけれど、説明のヒントはある。キャラクターとか、子どもたちが出てきて、説明、考え方のヒントが吹き出しなどに書いてあることがある。それが理解を試す説明の仕上がりを考える参考になると思う。



社会科の教科書も、理科の観察の分野と同じで、かなり作品のサンプルが豊富だから、参考になる。



世の中の名人先生が鍛えた優秀な子の作品ってある。
その作品をモデルとして見せて学ぶのはいいと思うけれど、
そのレベルを最高段階とするのはどうかな。
社会科などで、考えると完全に教科書にある
サンプルのパフォーマンスを陵駕している。
それもありかもしれないと思ったけれど、それを最高段階にするのはよくないか。
誰も最高段階の子がいないということが出てくるかもしれない。
そういうサンプルは、モデルとしたり参考にしたりする程度で、
教科書のサンプルに根拠を求めたほうが、コストなどの面で優れているかもしれない。