10代のいつだったか、
どこかで読んだのか、聴いたのか思い出せないですが、
逃げても逃げても
決して自分からは逃げられないという話が心に残っています。
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たまに思い出して、今日も思い出した、パスカルの話と一緒に。
死んだら自分から逃げられるかもしれない。
そこで思い出したのがパスカルの話。
人が死んだら、死後の世界はあるのか、ないのか。
パスカルは確率の問題として考えた。
もし死後の世界がなければ、上記の話で言えば、自分から逃げられることになる。
しかし死後の世界があれば(しかも因果律があればなおさら)、もう取り返しがつかない。
だからパスカルは宗教的な真理を信じて
生きるほうに賭けたほうがいいと結論したという話。
細かいところは間違っているかもしれないけれど、こんな話だった。
たとえ死んでも自分から逃げられないのかもしれないなら、
逃げないで、大変でも自分と向き合ったほうがいいと言えるだろう。
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これを書いてから、
フーコーの講義を読み進めると
セネカに
「自己から逃げ出す」「自己を逃れる」という表現があるのをフーコーが紹介していてびっくりした。思わぬ偶然。