書く事

そもそも書くことにはどのような意義があるのか、フーコーが何か引用しながら歴史的に語っていたことを思い出して探したらありました。
書くことについて

このヒュポムネーマタは自分のために役立ちますが、他人のためにも役立ちます。利得と恩恵とのこうした交換、魂の世話の柔軟な交換において、ひとは善へ、自分自身の歩みながら他人の約に立とうとするのですが、その場合にも書く行為が重要なのです。そしてーーこれは当時のきわめて興味深い文化現象、社会現象なのですがーー文通がきわめて重要な活動でした。それは霊的な文通、魂の文通、主体から主体への文通であり、その目的は政界について知らせることではなく、おたがいに自分自身について知らせること、相手の魂に生じていることについて問い合わせること、相手の魂の中で生じていることについて知らせてくれるようたずねることなのです。

フーコー講義集成11 p409
ヒュポムネーマタとは、読書記録やメモなど覚え書きのこと。




https://www.amazon.co.jp/なぜ人は書くのか-認知科学選書-茂呂-雄二/dp/4130130668


やはり心理学の研究にも書くこと自体を扱ったものがありました。書くことの『プルーストイカ』みたいな本が読みたい。
http://www.hss.ocha.ac.jp/psych/devpsy/uchida_lecture/14-2.pdf
ヴィゴツキーのことを引用しながら説明してる、ざくっと読むと。ベーコンの「書くことは確かにする」という言葉と同様な意味のことをヴィゴツキーも繰り返している。


http://booklog.kinokuniya.co.jp/hasegawa/archives/2006/02/post_4.html



『なぜ人は書くのか』

古いけどよさそう。著者は31歳で出版したらしい。まだ読んでないけれど、すごい…。目次見ると面白そう。https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784130130660