「あらゆる領域において生命の勝利が創造であるとすれば、芸術家や学者の創造とは違っていつでもだれにでも追求できる創造にこそ、人間の生命の存在理由があると考えるべきではないでしょうか。その創造は自分で自分を創造することであり、少ないものから多くのものを引き出し、無から何ものかを引き出し、世界の豊かなものにたえず何かを加える努力によって、人格を大きくすることであります」(渡辺秀訳、白水社ベルクソン全集第五感』)