今日は「デザイン研究」の章を読んだのですがすごく面白いです。
デザイン研究を制約する胚細胞的な概念に「物語れる真理」という用語があって、状況問題解決でパタン記述をするパタンランゲージにとても通じる、共鳴すると思いました。小さな一般化を積み重ねていくことでも同じです。ただデザイン研究は学習科学として耐えられる、質的研究と量的研究のバランスと厳密さが問われる。現場、実践の真っ只中にいる身としては、デザイン研究を学ぶことは大切だと思いますが、パタン・ランゲージをお勧めしたいです。研究者の方と誰でも協力して研究できるわけではないですし、パタン・ランゲージの方がコストが軽くてより実践的な研究方法だと自分は思います。
 
研究方法に関することだけど、牧口常三郎が1930年には、同じようなことを考えているし、牧口常三郎の方が先に進んでいる部分がある。例えば学習科学は教育にインパクトを与えることを目標としているみたいだけど、どのようなインパクトを求めるのだろうか。価値の問題についてはどうなんだろうか。経験から出発せよ、価値を目標とせよ、経済を原理とせよというスローガンのところもそうだし、それだけじゃないけど、牧口常三郎がいかに豊かに考えていたか、どれだけ先駆的な人か読んでもらえればわかると思います。自分としては牧口常三郎に、欧米の科学者や哲学者、教育思想家が少しずつ追いついてきたという感じです。違うところで同じような結論に至ることはあるわけで別物と考えいいと思いますが。僕としては、両者から学んで実践していくのみです