リーディングワークショップ 計画 ④ ミニレッスン

2 スキーマ


・concrete experiences:スキーマローラー

①語り・質問
「あなたたちは信じられないくらい特別な存在です。」「あなたのような人はだれもいないし、これからもずっといないでしょう。」「少しの間、何があなたをとてもユニークにしているのか近くの人とお話しましょう。」
聞こえてくる意見:髪、肌の色など


→「たしかに見た目や名前などあなたたちを特別にしてくれるわね」「しかし、それよりももっと深くいきましょう」…
聞こえてくる意見:スキーマがユニークしている内容の求めていた答えが出てくる。例えばおばあちゃんがホテルのシェフで一緒にキッチンで多くの時間を過してきた。たくさん料理にことについて知っているとか。考えたこと、感じたこと、経験はあなたをユニークしている。
それでそういった前提知識や経験をスキーマというんだとまとめる。



おもしろかったのが、経験ってたしかに唯一だということ。宇宙で唯一。名前は唯一性を表すことができない。例えばサンチョ・パンサという名前の人はたくさんいるかもしれない。今もし現在地球で一人だったとしても、これから二人以上になる可能性がある。でもまったく同じ経験をしているは誰もいない。


②リントローラー(脳の比喩)。ベタベタした紙がついていて服のほこりをとるもの。
リントローラーを使ったモデリング


スキーマがどんなもの今かお見せしましょう」
「少しの間、私と一緒にまねをしてみてください。リントローラーは脳みそです。」
こんな感じの語りつづく。


「代々木公園に行った」「娘とキャッチボールをした」「チョコレートが好き」「ロックミュージックでいい気分になった」とか書いてある紙を机の上にばらまいてリントローラーでとる。

「私は百万(ミリオン)の経験、考え、感触(フィーリング)をひろった。そして私の脳の中に一緒に全部ロールしている」「これらのもの全部が私のスキーマをつくっている。」「わたしは推測(Guess)する。これをスティッキーローラーの代わりにスキーマローラーと言えるだろう」


その後にリントローラーにある紙を剥がして、きれいな紙のリントローラーを子どもたちに差し出してフォローしてもらう。少し読み取れないところがあるけれど、子どもたちにもスキーマローラーを経験してもらう。


リーディングサラダも同じだけど、この具体的な物で本来見えないことを可視化したコンクリートエクササイズの経験から創られるイメージが、他のエクササイズを助けるみたいです。比喩だし物だし見えるし分かりやすいと思う。



sensory exercises: the one minute schema determiner
これは『読む力はこうしてつける』にあるレッスン。以下だいたいの流れ。
有名な遊園地の名前と全然馴染みのない場所でそれぞれ30秒間でどんどん声に出していってもらう。最初に例えばディズニーランドとTチャートの左に書く。30秒かけて子どもには思いつくことを声に出していってもらう。教師はTチャートにどんどん書き込んでいく。当然馴染み深い遊園地にはいろいろな意見が出てくる。同じことを馴染みのない場所で行う。全然馴染みのない地名では出てきても質問や疑問ばかりだという結果に。


「なぜ二つのトピックはこんなにもリアクションが違うのでしょうか。まわりの人とおしゃべりしてください(Turn And Talk.訳が分からない。こんな感じですよね)」


「私はディズニーランドについて強く感じるわ。それがどんなものかよく知っている。でももう一つのImmokaleeについて何も感じないわ」

というような意見が聞こえてくるらしい。


「凄い。あなたたちはちょうど経験したことについてメタ認知しているわね」「私は一つの言葉で要約できるわ」
よく知っている地名《ディズニーランド》のTチャートにどーんど「スキーマ」と書く。

「みんなは「Immokalee」のスキーマは何も持っていない。でも私は…」自分の「Immokalee」の経験を話す。


この新しく知ったことをスキーマに繋がることができることを教える。




sensory exercises: Circle of connection


同心円上の
一番真中の小さい円にtext,その外側の円にtext-to^self,次にtext-to-text,次にtext-to the worldと書いてあり、それぞれに矢印がひっぱってあり、簡単な説明がある掲示物。3つのつなげ方があること示す。

次は筆者は歌を使ったレッスン。ホワイトストライプスなどを使うらしい。ホワイトストライプスは友情の歌。


自分につなげるタイプの読み方が他の2つよりも多くなるみたいです。たしかに繋げるには自分が一番身近。


sensory exercises: ノーマンロックウェル
ノーマンロックウェルの絵を読むレッスン。


「思い出す」「私は〜に繋げることができた」など型を書いた掲示物を著者は示すみたいです。他の読み方でも


sensory exercises: Mecer Mayer

Frog Goes to Dinner (A Boy, a Dog, and a Frog)

Frog Goes to Dinner (A Boy, a Dog, and a Frog)

文字なし絵本を使ったエクササイズ。

型があればそれにそっておしゃべりすることが可能だと思う。
似たことがあったーとか。



time for text:引用句
引用句を使ったおしゃべりする。

例えば
I am a part of all that I have met.



3推測(inferring)


・名前がないけれど、お話と物から推測するアクティビティ。
たまに明りがつくし、ゴミをだしているが、まったく会ったことがないし会うことができない家族の家がある。その家族が出したゴミ(例えば空のビタミンウォーターのボトルなど)からどんな人が住んでいるのか推理する。

ここで型を掲示物で示す。
スキーマ+証拠=推測  「たぶん…」「私の予想は…」など



・concrete experiences:靴


変な靴がいいですね。靴からどんな人が持ち主か証拠+推量を考えてもらう。Tチャートで意見を可視化する。


推量のレッスンは簡単でも面白そう。


・sensory exercises: 雑誌のチラシ
何しているのかうまく読み取れない。


・sensory exercises: 行間を聞く
歌を使ったレッスン(推量)。
例えばこんな歌を使うらしい。


・Horace Pippin
Horace Pippinの絵を使ったレッスン。


・ズームとリズーム
文字なし絵本、ズームとリズームを使ったレッスン。


・引用句


4 questioning

・concrete experiences:questioning Rocks!
教師にとって重要で物語がある私物について質問してもらう。


・the Q food
珍しい食べ物について質問してもらう。


・歌や絵(フェルメール)、文字なし絵本(David Wiesner)などを使ったレッスン。



5Determining importance


・concrete experiences:Purses
教師のバック、かばんに選んだアイテムを複数入れておく。大切なものを見極めるレッスン。



・Just add water!
スパゲティと水とザルを比喩として使ったレッスン。


・Circle of friends

A Circle of Friends

A Circle of Friends

これはステキな文字なし絵本だった。ペイイットフォワード。


・Determing importanceの歌を使ういうところ。p82
再読(rereding)と同く、(再聴)relisteningが大事。
著者は歌をよく使われるらしい。
歌、文字なし絵本、アクティビティ、実際の本などで、
一年間通して、練習すれば誰でも確実に読み方を身につけられると思う。生きる力そのものだと思う。

Determing importanceの読み方を学ぶために歌を使う時の手順。
①1回目は歌を純粋に楽しむ。
②2回目は大切だと思うところを意識して聴く。いく人かの子どもたちがそれらを書き出す。
③そのあとに”turn and talk"。turnの意味がはっきりしないのですが、とにかくおしゃべりするということですよね。クラスの子たちがおしゃべりしている間にもう一回曲を流す。



少し長めの曲(4分以上)だったら最初から大切だと思うところ意識聞いて、最後は全体で共有してもいいかもしれない。
例えば、
①1回目から大切だと思うところを意識して聴く。いく人かの子どもたちがそれらを書き出す。
②そのあとに近くの子とおしゃべり。クラスの子たちがおしゃべりしている間にもう一回曲を流す。
③全体でどんな話があったか共有。


6visualizing
この章で面白いと思ったのはイラストレーターの読み方のイメージって映像ぐらいしかなかったのですが、においや味、感触など五感に関することもvisualizingに入るということ。たしかに料理をおいしそうに書ける作家がたまにいる。その時には味やにおいなどイメージしている。


・Mental Images Through Music
音楽は使えると思う。


・Dorothea Lange
この章でこれが一番面白いと思った。著名な写真家のモノクロ写真を使ったレッスン。「空気は湿っていますか、それとも乾いていますか」「どんな感情が湧いてきますか」「どんな音が聞こえてきますか」など質問する。モノクロ写真はいいですね。文と同じで想像する余地がたくさんある。


物を使ったレッスンは分かりづらかった。子どもたちには分かりやすいのか。パイプをのぞくレッスン。


7Synthesizing
ロシアのこけしを使ったレッスンは正直あまりよく分からなかったです。
「読む力はこうしてつける」の解釈のところを重なる部分だと思います。統合は読書の営みそのものだと思う。いまいちミニレッスンの実践が具体的にイメージできないところです。他の本の比喩では統合は池に石を投げて波紋が広がっていく感じ。この本のこけしどんどん大きくなっていくように並んでいるイメージ。