世の中には
いろいろな国語の教育の手法があふれているけれど、
もっとも重要な改革が
子どもの手が届くところに自分にぴったりの本が十分にあるという
教室の図書環境の改善と十分な読む時間の確保だと思います。
僕の経験からもそう思いますが
僕が勝手に言っていることではなくて世界的に言われることです。
アメリカのリーディング・ワークショップの研究者と実践者だけではありません。
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例えば読むことの分野でよく引用される研究者のこの文献でも同じことが言われています。
ここの根本的な改善や、この優先順位の高い改善を抜きにいろいろやっても効率が悪いと僕は思います。この根本的な改善があった上でいろいろ教えると全然違ってくると思う。
少ない労力で大きな効果が期待できる方策と、
多くのことにやたらと労力とかコストをかけているのに、
効果があまり期待できないし、実際に結果が出ない方策があると僕は思います。このことに限らずです。
一番大事なところをおろそかにして、よくわからないところに労力をかけているように思います。
要するに根本的な環境改善にはお金はかけられないということなのかな。
それでお金がかからないところで工夫をしてくれという…。
そういった工夫など方法の吟味も大事だと思いますが、その前に根本的な改善をしないといけないと僕は思うんだけどなあ…。
と愚痴を言ってもしょうがないか。
でも
一番コストが少なくすむのに、大きな効果が期待できる
教育の環境改善の柱だと思うなあ。
新ニューディール政策として国がお金を出してくれないかなあ。
でもアメリカの国語の先生は自分で本を買っているらしい…。
この点は真似しなくていいと思う。
なぜなら公としてやるべきことだと思うから。
個人の裁量による学級担任などの偶然だけにまかせるところではないと思う。
何よりもこの必要性を感じる人が増えてこないと無理か。順番か。
まずは自腹で本を買ってでもやろうという人が増えてくることが先か。
それって結婚して子どもさんがいると難しいかも、
もっと教員の給料ふやしてくれないかな、どんーと(笑)。
その前にやれることがあるか。
これだけじゃだめだけど、
最もコストが少なくて、
貧困と犯罪の予防・防止につながる効果の高い方策の一つだと思います。
当然、貧困と犯罪の予防や防止には多面的な方策が必要。