ハムレット

28期の先輩の「誠実」って書いてある『ハムレット』を大学の入学式でいただいた。
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妃 おお、ハムレット、お前はこの胸を真二つに裂いてしまった。
ハムレット おお、それなら、その穢いないほうを棄てて、残ったきれいなほうで、清く生きてくださいますよう。では、おやすみ。が、けっして叔父上の部屋へいらしてはなりませぬ。操はなくとも、せめてあるようにおふるまいになることです。習慣という怪物は、どのような悪事にもたちまち人を無感覚にさせてしまうが、半面それは天使の役割もする。始終、良い行いをなさるようお心がけになれば、はじめは慣れぬ措置も、いつかは身についた普段着同様、おいおいお肌に慣れてくるものです。今宵一夜をおつつしみなさい。あすの夜はもっと楽になりましょう。その次にさらにたやすく。こうして習いは性となり、人は、知らぬまに、悪魔にてなずけられもしようし、それを追いだしてしまうことも出来る。
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ハムレット それには及ばぬ。前兆などというものを気にかける事はない。一羽の雀が落ちるのも神の摂理。来るべきものは、いま来なくとも、いずれは来る−−いま来れば、あとには来ない−−あとに来なければ、いま来るだけのこと−−肝腎なのは覚悟だ。いつ死んだらいいか、そんなことは考えてみたところで、誰にもわかりますまい。所詮、あなたまかせさ。
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27期の先輩は手術で今もたぶん闘っている。朝からの手術で終わりは日をまたぐらしい。