スッタニパータ [釈尊のことば] 全現代語訳 (講談社学術文庫)
- 作者: 荒牧典俊,本庄良文,榎本文雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/04/11
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
尊敬するTさんのおすすめ本。仏教は心の支え。
荒牧先生の「スッタ・ニパータ」の視点によって、
今の、僕の仏教を見る視点があります。
つまり、業報輪廻思想、宿業思想という、
バラモン的なくびき(絆=ちなみに、「絆बन्धु」は本来の仏教的には、「束縛」を意味します)を、
脱構築することが、
仏教である、ということ。
でも、残念ながら、ゴータマ・ブッダによって、否定されたバラモン教の「業」の思想、「輪廻」の思想は、
すぐに、仏教に入ってきます。
脱構築っていう思考法は大事だと思う。これも人類普遍の大切な思考法の一つだ。
そう、日本の仏教思想に対する業報輪廻や宿業という一般的なイメージがあるけれど、それはブッダや日蓮の思想と違う。誤解。
Tさんの繊細と誠実。
必然的に内側から働きかけ、古い構造の転覆の戦略的・経済的資源のすべてを借り出す」(ガヤトリー・スピヴァク「サバルタン研究ー歴史記述を脱構築する」竹内千春訳)