Tさん

【「普通児」とすべく、障がい児を治療教育するは根本的誤り】

治療教育に関する一般の認識の不足する事は次の点である。即ち治療教育を施せば障害児でも普通の程度になるか、もしそれが不可能ならば教育する価値はないと考えることである。
これは根本的な誤りであることをまず理解させなければならない。
(中略)
医学者よ起(た)て、起って彼等の障害を支援し、補強し、生存権の拡大を喜ばせよ。

ーー大阪に日本最初の児童相談所を作った三田谷啓(さんだや・ひらく)のことば

 精神神経学雑誌第四十一巻第八号別刷
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障がい児が「普通児」になることが、障がい児支援の目的ではなく、その当事者が、自分が生きていることの権利を享受すること、それを当事者が喜ぶことが、障がい児支援の目的だというのです。



薬漬けにしちゃうのもやはり根本的に違うと思う。
周りの子と同じになること、一緒にやれることが目的ではないのだ。その子が生きている権利を享受できるようになること。