割と後期のフッサールみたい。かなりフッサールの思想が固まってきた時期の本人による解説。原著ははじめてなのですがゆっくり読んでみようと思います。アプリオリな学ということで、基礎付け方はカントと同じなんだと思います。哲学の独自性はここにあるのかと思ったのですが、天才的な科学者、特に物理学、アインシュタインなんかそうだと思うのですが、公理を閃くみたいにアプリオリな理論として創造、発想しているところがあるだろうなとも思います(そこに後から実験がついてくる)。科学の歴史を思い出すと、実験・観察比較により、経験的に帰納的に理論が導からる場合と、実験よりも前に理論が、物理学のひも理論もそうだと思うのですが、出てくる場合がある。
 
この本の書き出しと、この本の訳者解説を読んでやっぱりなと思ったのが、後期のフッサールはカントの思想に接近していたという指摘。フッサールが数学しっかりやっていたらしいという背景もカントと似ていますね。
 
ある対象の全てをアプリオリに基礎付ける原理を提出する言語ゲームが哲学だと言えると、定義できるかもしれないですね。