教育関係者の呟きをネットで見ていると、100年以上前と同じような問題についてつぶやいている。同じところをぐるぐる回っていると思ったけど、それはなぜか。

・若い方で経験が少ない。
数学の知識体系が長い時間かけて作られてきたように、そういう理論を理解するには、少しずつ知識を構成して理解したり、論理操作だけしてみて後から理解が追いついてきたりして少しずつわかる。教育の世界も似たようなことが起こる。教育理論や学習理論は教育実践、学習から生まれることが多い(神経科学や認知科学などから生まれることもある)。しかし直接の経験が少なければ理解ができないこともある。経験してみて後からわかってくることが起きる。

・歴史を知らない、学んでいない。
ある教育の考えというのは、大体、昔の人も考えている。歴史を知らないから、同じところをぐるぐる回っている。新しいと勘違いしている。

牧口常三郎を読んだことがない(歴史を知らないに通じるけど)。
教育哲学の歴史でおそらく最も重要な人物の一人だと思うけど、牧口常三郎を読んだことがないから、彼が推し進めた、批判した問題の前の段階について、教育関係者がつぶやている。