今、教育材料、つまり教材について見直しているのですが、この牧口の教材論の第一期から第四期までぜひ読んでみてください。比較して思い出すことが本当にすごいと思う、牧口と第四期の教育設計をされている方たちが。

最近、研究会の授業で、読書会の6年生の授業を見させてもらう機会がありました。すごくいい授業だと感動したのですが、「海のいのち」という教科書が主教材の授業なんです。そこで課題となっていたのが、他の本との繋がりで「成長」というキーワードについて解釈できている人がほとんどいなかったねということ。それはそうで、その前の段階の読書量が、その比較的読書している、素晴らしい6年生の子たちでもおそらく足りていなかったのだと思います。生活環境にある本が副教材という位置付けの教育だったわけです。

第一期の書籍を唯一としていた時代に重なるのかもとは思うけど、子どもたちの読むことの生活環境にある重要な材料は教科書以外の本です(電子書籍やネットもあるけど)。教科書が副教材になるような読書会の実践は、10年前くらいに日本では、ゴリさん(岩瀬直樹さん)やKAIさん(甲斐崎博史さん)が実践していたわけです。その前にも同じような実践をしている人はいたかもしれないけど、牧口がいう第四期の実践ができていた人はいるし、今もいるわけです。

KAIさんの最新の実践だと風越学園の自然的環境をそのまま使ったOB的なアドベンチャープログラムがまさに第四期の実践で、痺れますね。

昨日、読んだながたくさん(長瀬拓哉さん)の社会科の実践も、子どもたちの生活環境の中でも社会的環境を主教材としつつ、教科書の副教材としてしっかり活用されていた実践でした(ながたくさんが教科書を副教材と位置付けていたのかわからないですが、社会的環境が主の教材である実践であることは多分間違いないと思います)。思い出してみると、社会科の方で、教材開発をされている専門の方は特に第四期の実践をされている方はいますね。

この写真の本は、1929年に出版されたものです。

不登校の話の動画を見て、個性化だけではだめだよねとう話があって、その視点は牧口が通性無視の個性重視の問題について指摘していて、同じ視点を今の状況に合わせて話している動画だと思ったわけです。

僕の投稿なんか見てないかもしれないですが、読まれている方がいたら、しつこいと思われるかもしれないですが、牧口常三郎はやばいって、本当に思うんですよね。

第四期の教育を設計して準備して、実践されている先生は、本当にすごいと思います。自分もね、少しずつとか言ってらんないよね、命あるうちに(少しずつしかできないですけどね・・・)。

創価教育学体系概論』牧口常三郎、p48、p49