組織を変える「仕掛け」

組織を変える「仕掛け」 (光文社新書)

組織を変える「仕掛け」 (光文社新書)

『組織を変える「仕掛け」』を読みました。

とても参考になりました。
組織変革は一人の変容からはじまります。

組織変革というと、組織の枠組みや仕組みを変えるような「モノ」の変化をゴールととらえがちです。
しかし、そうしう「箱」だけ変えてもうまくいかない。
人事制度がうまく機能するためには、運用が大切といわれる。
それは評価者であるマネージャーやメンバーが人事制度の意味を共有し、実行する「コト」−メンバーが主体的に目標を設定し、マネジャーは日常のフォローをきちんと行い、メンバーの業績を称え、今後の活動のあり方や能力開発についてオープンに話し合う評価面談を行う−が変わるのが、組織変革のゴールだとのことです。
コトが変わるのは、個人の行動が変わるときです。個人の変容の積み重ねが、組織変革になります。変革は一人の変容から始まります。組織のメンバーの意識や認知、行動が変わることで、組織が変わります。

組織変革を織物に例えると、
「縦糸は人々の意識や認知、行動の変化で、横糸はミーティングなどのさまざまなイベントになります。

 しかし、組織変革のプロセスをデザインする際、まずイベントありきで考えるのは、先に箱づくりをしているのと同様、うまくいきません。
 まず、人々の意識や認知、行動が、どのような状態になるのが望ましいにかを描くことが大切です。そうすると、望ましい状態にいたるプロセスで必要な横糸が見えてきます。」

「組織変革を推進するファシリテーターは、人々の変容を紡ぎあげる織り手のようです。」

ポジティブアプローチの6つの原則や、
成功する組織変革のステップについても参考になりました。

自分がどうありたいのか。そしてどうするのか。

不満があるなら、自分から変わっていくしかないと思いました。