メリハリがもしかしたら大事なのかなあと思いました。精読では深さを求めるけれど、多読では深さを求める場面ではないのかもと思いました。

あとRWで精読に近いもので、自分がやれていないRWの実践で『モギ』(高学年の子におすすめしたいニューベリー受賞作です)など少し長めの物語を使った読み聞かせがあります。読み聞かせノートや付箋に読みを書きながら、クラスメイトと読みを交流させながら進んでいくみたいです。あとミニレッスンも精読を教え練習できる機会です。短いテキストを準備できれば精読を教え練習させることができると思います。かなり簡単なテキストを準備して徹底的に言葉にこだわって読み取るなどできると思いました。



多読から読み深くなっていく側面は、ちいちゃんのかげおくりなら、あまんきみこさんがちいちゃんのかげおくりのことを書いたエッセイを読んだり、同じ戦争の本を多読したりすると、つなげられる知識が増えて、ちいちゃんのかげおくりの読みが変わります(深くなります)。こういったベクトルも存在すると思います。思想史などの学者の人がテキストに対する読みを深める場合、分析するテキストと他のテキストとの関係を読み取ります。小学生になりに同じことができると思います。子どもたちがちいちゃんを読んで出てくる質問にはテキストの中では解決できない問題があります。その時に他のテキストとの関係にも踏み込みたいと今プチチャレンジ中です。灘中高の「銀の匙」の授業で脱線して昔のお菓子を食べるみたいにほしいいを食べてみるなども意味があると思います。個人のチャレンジになるけれどほしいいと水だけで一日生活してみるとかです。たぶんやりませんが、こういった経験(体験など)も解釈に関わってくるところです。

もし多読をして深さを求めるとすると目的をもった多読が大切なのかなとふと思いました。ちいちゃんなら、ちいちゃんから出てくる質問に答える(読みを深める)ために多読するとか。