人々が、愛されていたいと思いながら、われを忘れていないのはなんと面白いことだろう(エリアス・カネッティ『蠅の苦しみ』)
「他人に対してもっとやさしく、
もっと気を使い、
もっと愛情を持つことです。
他人のために自分を忘れること、
そうすればその人たちも
あなたを思い出してくれます。
自分も生き、
他人をも生かすようにする−−
これがわたしの信条です!」
(小沼文彦訳「スチェパンチコヴォ村とその住人」、『ドストエフスキー全集2』所収 筑摩書房)
エリアス・カネッティの言葉からドストエフスキーの言葉を思い出した。自分のことを思い出しまくりですが、いい言葉だと思う。似ている考えだが、エリアス・カネッティのドストエフスキーへの評価は低かった。ゴーゴリと、はじめて知ったロシアの作家を高く評価していた。エリアス・カネッティは他にはシェイクスピア、ゲーテ、セルバンテスが好きだってことが『蠅の苦しみ』を読んで分かりました。
自分のことを忘れられるくらい一生懸命丹精込めてやろう。
祈って、読み聞かせの練習しよう。
ブッダの無我の思想を思い出した。大我はよくない。
エリアス・カネッティとドストエフスキーの言葉はブッダの思想にも通じていると思いました。
似非仏教に大我という言葉があるけれど、
あれはよくない。
肥大化したエゴ。ナショナリズムと似ている。