『言説の領界』

『監獄の誕生』よりも4、5年前の作品。
1970年。コレージュ・ド・フランスでの講義。一年後には出版。
前期と後期のフーコーのそれぞれの問題意識が分かる本。


ちょうど並行して読んでいるアリストテレスからはじまるらしい、
真理を追求する主体を問題にしている。真偽の分割。



主要な著作[編集]
1961 L'Histoire de la folie à l'âge classique
『狂気の歴史』 田村俶訳、新潮社、1975年、ISBN 4105067028
1963Naissance de la clinique
臨床医学の誕生』 神谷美恵子訳、みすず書房、初版1969年、ISBN 4622022176
1966 Les mots et les choses
『言葉と物』 渡辺一民佐々木明訳、新潮社、新装版2000年、ISBN 410506701X
1969 L'Archéologie du savoir
『知の考古学』 中村雄二郎訳、河出書房新社、新装版2006年、ISBN 430924369X
『知の考古学』 慎改康之訳、河出文庫、2012年、ISBN 4309463770
1971 L'ordre du discours
『言語表現の秩序』中村雄二郎訳、河出書房新社、新装版1995年、ISBN 4309706126
1973 Ceci n'est pas une pipe
『これはパイプではない』 豊崎光一・清水正訳、哲学書房、1986年
1975 Surveiller et punir, naissance de la prison
『監獄の誕生』 田村俶訳、新潮社、1977年、ISBN 4105067036
1976 La volonté de savoir (Histoire de la sexualité, Volume 1)
『知への意志 性の歴史1』 渡辺守章訳、新潮社、1986年、ISBN 4105067044
1984 L'usage des plaisirs (Histoire de la sexualité, Volume 2)
『快楽の活用 性の歴史2』 田村俶訳、新潮社、1986年、ISBN 4105067052
1984 Le souci de soi (Histoire de la sexualité, Volume 3)
『自己への配慮 性の歴史3』 田村俶訳、新潮社、1987年、ISBN 4105067060
1954-88 Dits et ecrits
ミシェル・フーコー思考集成 全10巻』 筑摩書房、1998〜2002年
フーコー・コレクション 全6巻別巻1』 ちくま学芸文庫、2006年


生前に出ていた著書がものすごく多いはわけではないのが分かる。



歴史学を探究することで自覚的になれることがあって、それが大事なんだと思う。
はじめて最後まで読めるかもしれないフーコーの作品。




よさそうな本を発見。今日はこれとフーコーの原著を最後まで読もう。
自分はやはり思想史が好きなんだと思う。


知識も権力。
昔は知識が独占されていた。

今は問題をまき散らしている部分もあるけれど、
インターネットの発達や社会制度の変化により、知識が以前と比べて開かれている。
そのことを当たり前のこととして捉えるのか、当たり前のこととして捉えないかで、生き方が変わってくると思う。




フーコーの思想の中に「逆転の原理」というものがあって、興味深いです。



インターネットはネガティブな側面はあるけれど、ポジティブな側面のほうが強いだろうな。世界は新しい世界へと変わって行く。