わたしの俳句アンロソロジー100(小学生も楽しめそうな俳句)

小学生が読むのにふさわしい俳句のサンプル100くらいほしい。
小林一茶とかプロの人のが半分。あとは素人のがいい。
まず小林一茶から読んでいこう。


小学生が作った俳句がスゴすぎて鳥肌立つレベル「これマジで小学生?」「恐ろしい描写力」とザワつく人々 - Togetter


漱石の俳句

俳人漱石 (岩波新書)

俳人漱石 (岩波新書)

乗りながら 馬の糞する 野菊哉(夏目漱石
どつしりと 尻を据えたる 南瓜かな(夏目漱石
秋風や 棚に上げたる 古かばん(夏目漱石
水仙の 花鼻かぜの 枕元(夏目漱石
草山に 馬放ちけり 秋の空(夏目漱石
秋の川 真白な石を 拾ひけり(夏目漱石
秋風の 一人を吹くや 海の上(夏目漱石
別るるや 夢一筋の 天の川(夏目漱石
灯を消せば 涼しき星や 窓に入る(夏目漱石
耳の穴 掘つて貰ひぬ 春の風(夏目漱石

漱石だけで、10も気に入った俳句ができた。



https://ja.wikipedia.org/wiki/小林一茶
一茶の俳句もすてき。

最近発見された俳句もあるようです。それも傑作。



正岡子規
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
松山や秋より高き天主閣
春や昔十五万石の城下哉
牡丹画いて絵の具は皿に残りけり
山吹も菜の花も咲く小庭哉
をとゝひのへちまの水も取らざりき
風呂敷をほどけば柿のころげけり
柿くふも今年ばかりと思ひけり
紫の蒲團に坐る春日かな
鶏頭の十四五本もありぬべし
赤とんぼ 筑波に雲も なかりけり


やはり柿の俳句が一番すき。法隆寺のも風呂敷のもいい。本歌とりしやすそう。



いも食えばオナラ鳴るなり秋の日に(わたくしの俳句)

うーん、汚い。


風呂敷をほどけば母のお弁当(わたしくの俳句)

これは昔にお弁当を作ってもらった記憶。これは美しい。自画自賛


本歌どりの俳句の授業できそう。
優れた俳句をインプットしつつ、自分も書くを学べる。一石二鳥です。


与謝蕪村
春の海 終日のたりのたり哉
柳散り清水涸れ石処々
鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分かな
花いばら故郷の路に似たるかな
不二ひとつうづみのこして若葉かな
牡丹散りて打かさなりぬ二三片
夏河を越すうれしさよ手に草履
ゆく春やおもたき琵琶の抱心
易水にねぶか流るゝ寒かな
月天心貧しき町を通りけり
さみだれや大河を前に家二軒
菜の花や月は東に日は西に
笛の音に波もよりくる須磨の秋
涼しさや鐘をはなるゝかねの声
古庭に茶筌花さく椿かな
ちりて後おもかげにたつぼたん哉
あま酒の地獄もちかし箱根山
鰒汁の宿赤々と燈しけり
二村に質屋一軒冬こだち
御火焚や霜うつくしき京の町
寒月や門なき寺の天高し
さくら散苗代水や星月夜
住吉に天満神のむめ咲ぬ
みじか夜や浅瀬にのこる月一片
秋の夜や古き書読む南良法師
うつつなきつまみ心の胡蝶かな
雪月花つゐに三世の契かな
朝顔や一輪深き淵の色


与謝蕪村は春の海と朝顔のが好きかな.


夏の花ひまわりぐたりぐたりかな(わたくしの俳句)
お世話を怠り、台風にもあい、ぐったりとなってしまったひまわりの俳句。ごめんね。



小林一茶
雪とけて村いっぱいの子どもかな
大根(だいこ)引き大根で道を教へけり
めでたさも中位(ちゆうくらゐ)なりおらが春
やせ蛙(がへる)まけるな一茶これにあり
悠然(いうぜん)として山を見る蛙(かへる)かな
雀の子そこのけそこのけお馬が通る
蟻(あり)の道(みち)雲の峰よりつづきけん
やれ打つな蝿(はへ)が手をすり足をする
名月をとってくれろと泣く子かな
これがまあ終(つひ)の栖(すみか)か雪五尺
うまさうな雪がふうはりふうはりと
ともかくもあなたまかせの年の暮(くれ)
我ときて遊べや親のない雀


ちるひとつ咲のも一つ帰り花(2013年11月)
けふもけふも霞はなしの榎かな(2011年4月)
一株の芒をたのむ庵哉(2010年5月)
稲妻のおつるところや五十貌(2010年5月)
猫の子が手でおとす也耳の雪(2010年2月)
菜の虫ハ化して飛けり朝の月(2009年4月)
羽根生へてな虫ハとぶぞ引がへる(2009年4月)