昨日、ナッジについてフェイスブックに投稿したのに反映されていない。

要点は、ナッジという行動経済学の概念を教育学に借用するのはとてもいいだろうということ。

ナッジのようなことは、これまで歴史的にたくさん教育実践されてきた。

概念というのは、ハンガー掛けのようなものだ(ハッティの喩え)。

ナッジという概念(ハンガー掛け)にこれまでの教育実践(ハンガー)をかけて整理することができる(ナッジに分類される小パタンもナッジという大きなパタンに引っ掛けることができる)。もっと意識して教育設計にナッジを取り入れることができます。

 

 

教育実践には、ナッジが張り巡らされていると言ってもいいかもしれない。例えば、手に取れる近いところの教室にたくさんの本があれば、子どもたちは本を読むことは大切なんだという教師の無言の価値観を受け取るかもしれない。子どもたちは本を選んで読む傾向が増えていくかもしれない。
 机の位置を示すためにマジックでタイルの角に印をつけるようなこともあるが、あれもナッジだ。
理科の授業でもそうですし、テーマ学習でもそうかもしれないけれど、理科の授業では事象との出会いというものがある。その事象との出会いをよりよいものにしようと考えて実践することもナッジだ。

 

メモ

ナッジの視点があるだけで教育設計の幅が広がりますよね。デフォルトとか、ナッジの概念を応用できないか模索しています。低学年で、前に提出物がなかなか出ない家庭があって、それを電話で催促すると、子どもが手紙を渡していないことをキツく叱られて学校に来れなくなるという状況がありました。よく起きる問題だけどお家への催促はできるだけ避けたいので、その子に提案してランドセルを開けたら見えるところにペンで目立つように紙に書いたto do listを貼って帰したらなんとか次の日に提出物を持ってきてもらえるということがありました。これもナッジだったのかなとコメント読んで思い出しました。