「語ることより、聴くこと」
コミュケーションは関係だから優位はないと考えが変わったと思ったけれど、やはり「聴く」のことの方が大切だな。『民俗学への道』を読んだり、教えてもらったことを思い出したり、思考実験だったり、自分の経験からこのようなパタンがあると思ったのだった。これは配列の問題ではないと思ったけど、聴くことに優位があるとしたら、配列の問題でもある。そうなと「聴くことから語ることへ」というパタンになる。これもペスタロッチ主義の大パタン原則(・観念から表出へ)の下位のパタンになるな。修正案件だな。
 
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語ることより、聴くこと
しかしこのような調査(*子どもたち中心の地域調査学習)はたんに質問条項だけを父兄たちから義務的に聞いてくるようなことに終つてはたいして効果がない。
さらにすすんで新しい問題を見つけだすようにならなければならないのである。
そのためにはヒヤリングすなわち聞きかたが上手になってこなくてはならない。
読み書き・つづり方・話し方が上達してくるばかりでなく、見方、聞き方が上手になることが人間成長の上にはなにより大切である。
宮本常一「社会科の調査」『民俗学への道」
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