モデルなどを含む、広く理論と呼ばれるものを構成するのは言葉や図など。理論は、実践そのものや物事そのものと違う。それは言葉と物事との関係と同じで、そもそも理論と実践は隔離している。

理論は、一つの視点となって、自分の認識や判断、思考などを助けてくれる。理論は、理論としての働きをするだけ。

自分が理論をどう認識し、、どう構成し、どう使っているのか。また、他の人が理論をどう認識し、どう構成し、どう使っているのか。それらを観察すれば、理論の働きがわかる。

全ての理論は一面的だ。神経科学の統一理論と呼ばれるものも、その一部の中の統一的な理論に過ぎない。一つの理論で物事の全てを説明することはできない。

理論と実践は乖離しているが、理論が実践にうまく繋げられない時に何が起きているのか。

理論そのものが間違っているかもしれない。その時は、理論を修正する必要があるかもしれない。

理論の使い方を誤っているかもしれない。例えば、医学で理論が正しくても、医者の診察が間違っていれば、理論を適切に使うことはできない。また理論(知識)は、実践で複合的に使う。医者の診察にも理論を使うし、それで患者の状態が把握して、さらに何をするか判断する時には、別の理論(知識)を使っている。この時に理論を複合的に使えない人は、医者として適切な実践はできない。これは、教育者でも同じこと。