読書記録 インザミドル

In the Middle: A Lifetime of Learning About Writing, Reading, and Adolescents

In the Middle: A Lifetime of Learning About Writing, Reading, and Adolescents


今日はエッセイのところ。やはりパソコンを持ち出して読書するといい。すぐに読んだところを振り返ることができるから、後で振り返るよりも時間を節約できると思う。


 エッセイでもアトウェルは変わらずに作品のサンプル集めからはじめる。生徒はエッセイの定義を教えてもらい、アトウェルから手渡された12のエッセイから10を選んで、そのエッセイにある文体、書き出し、結論など気づいた特徴を書き出していく(宿題)。二日間かけて個人で気づいたことを読み書きハンドブックに書き出し、授業の続きのミニレッスンでは4人グループでさらにリスト作り。最後はアトウェルが夜、一つのリストにまとめて印刷したものを子どもたちに手渡し、また読み書きハンドブックに貼るということになる。(p505〜p508)





E.B.Whiteの言葉を紹介している。

蚊に噛まれるとき、かゆいところをかく。何かを書くとき、私の中にあるかゆみを取り除こうとしていると推測する。

(p508)
次に「問題はよい主題を作る」というドナルドマレーの言葉を紹介。
次のミニレッスンの名前が"What itch needs scratching?"というもの。


書くことを決めるミニレッスンだと思う。
自分のかゆみを取り除くことだということから、自分の中の問題を明らかにするために次の活動をするのだろう。

このレッスンの題名が書いてあるワークシートの質問に答える宿題を出す。
それは以下のような質問。

・どんな問題を解決する必要がありますか。
・どんな状況を集める必要がありますか。
・どんな問題を説明する必要がありますか。
・どんな現象を探究する必要があります。
・どんな選択が、わたしがとったどんなスタンスが、わたしのどんな好みが他の人に理解される必要がありますか。
・わたしのどの領域の専門知識を共有する必要がありますか。
・わたしに親しみがあって近いどんな主題(問題)が距離から考慮されたり、見られたりする必要がありますか。
・説得する力のためにどんな視点が必要ですか。

(p509)


距離からどうこうっていうのは直訳していて、意味が分からない。この質問から何を答えればいいのか意図が読み取れず。こういうところをペア読書の時に相談させてもらって、いつも解決してきました。


この質問に答えることによって、自分の中にエッセイで書きたい問題(=書くこと)を明確するということかな。


この質問の答えを用意して次の日のミニレッスンでは、グループワーク(3〜4人)。
以下の質問にレスポンスし合う。

・自分のリストを1〜10点で評価すると、リストにあるそれぞれのトピックのかゆみをどのように評価しますか。
・もっともかゆみがあるトピックをどのようにリサーチしたいですか。どんなソースがエッセイが必要とする詳細を供給するかもしれないですか。
・友だちの考えを聴いた後、何か新しいトピックのアイデアが出てきましたか。

(p510)

このグループの話し合いのミニレッスンの日の宿題では、かゆみの程度に基づいて最終的なセレクションを作リ出す。問題または主張の項目。


ここまでやって、エッセイストの次の課題は問題を特定することだということ。6〜8人の子と読み書きハンドブックを交換し合って、「このトピックについて何を不思議に思っているのか」という質問を加える。(p511)これはより質問を細かく詳細にすることを意図しているのか…。

How do i scratch the itch?
というエッセイのプロセスのリストがある。これに答えてから、上記の交換してということをやるのか。いまいち読み取れない。そのリストの項目。問題を明確にする(わたしは何を知る必要があるか。読者は何をしる必要があるか)。情報を集める。書き出しで遊ぶ。データにフォーカスする。情報を下書きする。結論(書き終わり)を実験する。修正。タイトルをブレストする。二日間寝かせる。校正と出版。



次にWrite with informationという、エッセイを書く時に、どんな情報があるのか、またその情報の集め方が書いてあるシートを読み書きハンドブックにはる。このシートの内容はドナルドマレーに本からとのこと。内容は例えばインタビュー、歴史(問題の歴史的背景)、引用など19項目くらいある。このシートの使い方を教えるミニレッスン。



・7種類の書き出しを教える。(p514)
・避けたほうがいい書き出しについても教える。(p516)
・書き出しのチェックリスト(p517)


・エッセイを計画して、情報をオーガナイズする四つの方法。(p518)
・結論についてのミニレッスン。終わりははじまりと関連づけないといけない。トライすべき書き終わりのリスト。避けるべき書き終わりについて。書き終わりの例のリスト。(p518〜521)
・時の移り変わりについての言葉のリスト(p519)
・作品を読み合って付箋を使ってコメントし合う(p528)


どのジャンルでも、その一連のミニレッスンが単元だとすると、ものすごく丁寧にデザインされている。見習わなくては。全部は使えないけれど、時の移り変わりや順序を表す言葉などのリストなど、小学生向けに内容を吟味して教えてあげるといいかもしれない。


はじめに他のジャンルでも思ったけれど、12も、そんなにお手本となるサンプルを子どもたちに渡すのかと、はじめてのことではないけれど、驚く。12は無理でも何か新しいジャンルを教える時に、その半分くらいは小学校でも読ませるといいのかもしれない。



残るジャンルは三つ。