読書 文明の文法

第一章は「語彙の変遷」
シビリゼーションという言葉がどのように現れたのか、またその変遷を扱っている。とても面白い。こんなこと、高校生で読んで知っていたら、だいぶ違うだろう。


あの個別の知識の丸暗記とだいぶ違う。


きっと歴史学の多くの知識は古びる。ブローデルだって同じことだと思う。ただこの学び方や思考法の部分は決して古びないと思う。優れた本は深い知識をくれる。それと同時に学び方や思考法も教えてくれる。僕はブローデルを読みながら、斎藤正二先生の全集などを思い出してそう思いました。


「言葉とは、われわれのだれもが自分の望む用い方で自由に使える道具である。ただし、その自分の意図について説明できることが条件である」レヴィ=ストロース


この本、語り口調で読み易い。ブローデルが自分に語りかけてくれているみたいに読める。