自分の読書のモチベが年齢でだいぶ変わってきた。これまでの読書とこれからの読書について少し振り返って考えてみた。ここに具体的は書いていないけど、本との出会いで人生が大きく変わったと思います。本の影響力。
高校生の時は、ひたすら物語を読んでいた。村上春樹村上龍山田詠美三島由紀夫とかドストエフスキーサリンジャーなど海外の作家など、気に入った作家を読みまくっていた。
大学生の時は、物語も引き続き読みつつ、学問の多くの分野で避けることができないような名著というものがあると聞いて、大学の先生がオススメする本から、芋づる式に出てくる新書や学術書などを乱読していた。自分は、本自体を中3で金田一少年の事件簿のノベライズしたものを読むまでは、ほとんど読まない人だった。ほぼ漫画のみ
 だった。しかも、高校生の時は、物語ばかりで、大学に入ってから本格的に、ああこんな知らない世界があったのかと衝撃を受けました。知らずにはいられないというか、とにかく外してはいけないと言われるような基本書を全部読みたかった。どの学問についても知りたかった。数学の壁などにもぶちあたりつつ。これで学ぶことがより大好きになっていったから、大学院も考えたけど、その先に学問の形式があって、それに合わせてやれそうだと見通しがもてなかったこと、周りの大学院を目指す、よくできる人たちが凄すぎたのもあって(そもそも能力の違い、それまでの積み重ねの違いを当時は感じたけど、今振り返っても、とてつもなく大きかったと思います)、進学はしませんでした。
社会人になって仕事をするようになったら、それに関連して教育書、児童書を読み漁った。あまり他の名著を読む余裕は少なくなっていった。特に読書教育を進めたかったから、RW関連の本を中心に海外の文献も狂ったように読み漁った。教育書も古いものから新しいものまで、良さそうなものは、読みまくった。これは二十代から三十代後半の途中まで。
三十代の後半から四十代の前半(今)になると、具体的な実践や教科の知識は、際限なくあるけど、教育書には、もうあまり新鮮さというものをほとんど感じられなくなってしまった(ちょっと言い過ぎかな、とにかく前よりも新鮮さ感じられなくなってしまった、そういうものか)。それでも仕事上気になる本は読んでいるけど、二十代から三十代前半のような読書はする必要がないし、そういう意欲もなくなってしまった。なんというのだろう、教育書に関しては、さらに厳選して、細々と読んでいる感じ。トレードオフだから、そういうこともあって、また小説を読む機会が増えた。三十代後半から、ここ20年くらいのアニメをたくさん見た。ここもトレードオフになっていて、読書の機会が減った。そもそも読書と競合するものがたくさんあるのだ。情報が欲しければ、YOUTUBEにもウェブサイトにも無料のコンテンツがたくさんある。本と合わせてという場合もあるし、そういったネットのコンテンツだけでも十分だったりする。例えば最近で言うと料理なんかはリュウジさんは本を出しているけど、自分の生活上、リュウジさんの動画だけで十分。読書だけの良さって、やはりあって、かつてほどはなくなってしまったけど、読書し続けると思う、自分。
そもそも本を読んでなかったから、こんな世界があるんだっていう、読まずにはいられないっていう、物語を中心とした読書の高校生から、学術書を中心とした乱読の大学生の時期。そして、仕事が始まってから教育書と児童書を読みまくった時期。
そして今に至る。で、読んでいる本が変わってきたけど、今も自分が大切だな、重要だな、面白そうだなって思えるものを読み続けていくのだろうな。
最近、レッジョエミリアの一つのプロジェクト学習の実践って、その一つだけで本になっているのですが、また見直してみた。理論書もそうですけど、こういう優れた、感情を揺さぶられる実践を伝えてくれる本には、心を打たれるものがあることがあります。教育に関しては、身近にもネット上にも、色々なところで観察していい考えだなあとか、そこで働き重なっているパタンと、その具体について考えている。
四十代に入って、平均寿命から考えると、自分の場合、ひどい生活していたことからも、とにかく人生の後半に入っていると考えると、読書に関しては、多読ではなくて(本屋に行けば点検読みみたいなことはするけど)、これは大切だと思った本を何度も読み返して理解して、実践して、自分のものにする。そういう読書をしたいと思う。
教育書は合計すると100万円分は、少なくとも買って読んでいるかもしれない。物質的にも精神的にも大切な財産だと思う。左後方をパッと見た、二冊だけで1万円を超える・・・。どれだけ教育書を買ってきたのだろうか。
他にも様々な分野の本があるけど、どれだけの本を読み返したいと思うだろうか。
とにかくこれからも本と自然な幸せな付き合い方ができればと思います。
読書を楽しむこと。あと自分なりに生活上の、仕事上の価値創造につなげていくこと。