買わないし、読まないけど、この著者の問題提起はよくわかる。
能力主義も息苦しいし、一方、ただ弱いままでいいよ、何も変わらなくていいよ、何もがんばらないくていいよも違和感があります。どの人の人生も、そんなに単純ではないと思うんですよね。
最近、またショーペンハウアーを読み直しているけど、彼が述べるように快楽や幸せよりも、苦痛の方が積極的な意味が人生ではあります。だから、苦痛を多く避けられるように生きる方が効果的だと思いますが、一方、楽しさとか、幸せとかがいらないわけでもない。楽しさとか幸せとか、好きだとか、そういうことが幻であるとは言い切れない。
組み合わせ(関係)なんですよね。今でも、大きく伸びようとしている若者で、意識の高い、全国大会を目指すような生き方がマッチする子もいれば(そういう子には言葉そのままの意味の、ゆるストイックも合わない)そうでもない子もいる。同じ人が相手もでその人の時期、タイミングもあります。一概にどうこう言える話ではないんですよね。
「(何も)頑張らなくていいよ」という言葉が響く人もいる。そういう人、そういうタイミングはある。それを見極めてそういう声かけがいい時もある。それで救われる人もいる。一方、その声かけでは助けにならない人がいる。
「がんばれ」という言葉が、その人の命を奪うこともあるかもしれない。一方、「がんばろう」という言葉が、その人の命を救うこともあっただろうし、これからもあるだろう。
言いたいのは、世の中の単純な物の見方、考え方が嫌いだということです。あと、少なくとも僕はそういう考え方を避けたいし、他の方にも推奨できません。
振り返っても、こういう単純の考え方や考え、もの見方を押し付けられるのは、どの分野でも、とても不快だったなあと思います。
本書は、新しい時代に突入しつつある今、「どのように日常を過ごしていくべきか」を考えるためのガイドブックです。
今から昔、無限の成長を追い求める好景気の時代がありました。
その後、激化する競争に疲れ、生き方に迷う人が増えた時期がありました。
世界中で自粛が強制され、家で過ごす時間が増え、多くの人が「がんばらなくていい」というメッセージに救われた頃もありました。
いまは、どうでしょう?
以前のように、「成長」「競争」「勝利」を求めるような意識高い系の生き方には、もう戻れない。
その一方で、「無理をせず、あなたらしく、周りから求められる最低限のことだけをこなせばいいよ」という生き方に、心の底からは納得できていない。
そんな気分ではないでしょうか。
本書では、社会の変化を整理し、それをもとに、「どのようなスタイルで生きていくべきか」を考察します。
私自身が深掘りし、自分なりにスッキリ整理できたプロセスを、読者のみなさんに共有したいと思っています。
第1章 時代が「ゆるストイック」を求めている
第2章 ゆるストイックの心の準備
第3章 「世の中の仕組み」をゆるく理解する
第4章 ゆるストイックに過ごす方法
第5章 ゆるストイックを持続するコツ
第6章 不確実な未来に備える
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能力主義も息苦しいし、一方、ただ弱いままでいいよ、何も変わらなくていいよ、何もがんばらないくていいよも違和感があります。どの人の人生も、そんなに単純ではないと思うんですよね。
最近、またショーペンハウアーを読み直しているけど、彼が述べるように快楽や幸せよりも、苦痛の方が積極的な意味が人生ではあります。だから、苦痛を多く避けられるように生きる方が効果的だと思いますが、一方、楽しさとか、幸せとかがいらないわけでもない。楽しさとか幸せとか、好きだとか、そういうことが幻であるとは言い切れない。
組み合わせ(関係)なんですよね。今でも、大きく伸びようとしている若者で、意識の高い、全国大会を目指すような生き方がマッチする子もいれば(そういう子には言葉そのままの意味の、ゆるストイックも合わない)そうでもない子もいる。同じ人が相手もでその人の時期、タイミングもあります。一概にどうこう言える話ではないんですよね。
「(何も)頑張らなくていいよ」という言葉が響く人もいる。そういう人、そういうタイミングはある。それを見極めてそういう声かけがいい時もある。それで救われる人もいる。一方、その声かけでは助けにならない人がいる。
「がんばれ」という言葉が、その人の命を奪うこともあるかもしれない。一方、「がんばろう」という言葉が、その人の命を救うこともあっただろうし、これからもあるだろう。
言いたいのは、世の中の単純な物の見方、考え方が嫌いだということです。あと、少なくとも僕はそういう考え方を避けたいし、他の方にも推奨できません。
振り返っても、こういう単純の考え方や考え、もの見方を押し付けられるのは、どの分野でも、とても不快だったなあと思います。
本書は、新しい時代に突入しつつある今、「どのように日常を過ごしていくべきか」を考えるためのガイドブックです。
今から昔、無限の成長を追い求める好景気の時代がありました。
その後、激化する競争に疲れ、生き方に迷う人が増えた時期がありました。
世界中で自粛が強制され、家で過ごす時間が増え、多くの人が「がんばらなくていい」というメッセージに救われた頃もありました。
いまは、どうでしょう?
以前のように、「成長」「競争」「勝利」を求めるような意識高い系の生き方には、もう戻れない。
その一方で、「無理をせず、あなたらしく、周りから求められる最低限のことだけをこなせばいいよ」という生き方に、心の底からは納得できていない。
そんな気分ではないでしょうか。
本書では、社会の変化を整理し、それをもとに、「どのようなスタイルで生きていくべきか」を考察します。
私自身が深掘りし、自分なりにスッキリ整理できたプロセスを、読者のみなさんに共有したいと思っています。
第1章 時代が「ゆるストイック」を求めている
第2章 ゆるストイックの心の準備
第3章 「世の中の仕組み」をゆるく理解する
第4章 ゆるストイックに過ごす方法
第5章 ゆるストイックを持続するコツ
第6章 不確実な未来に備える
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